中華人民共和国でトップの地位と言えば中国共産党主席である。しかし、その地位にいて尚且つその地位では満足できない人物が現れた。それが習近平国家主席だ。中国は世界で最も人口が多い国でもあり、最近はＧＤＰが世界第２位になった国でもある。そのような国であるにも拘らず、まだ物足りないと見える。この地位よりも上、という事は中華人民共和国皇帝という事になるだろう。
中国には昔から最も高い地位を皇帝と称していた。皇帝になることが中国という国を治めた、という実感が湧くのかもしれない。単に主席では物足りないのだろう。皇帝は「天使または国王の尊称」（「日本国語大辞典」より）という意味だ。中国では秦時代に初めて皇帝に就いたという事で「秦始皇帝」といっている。若しも、現在の中国が皇帝を復活させるとなれば、「習皇帝」という呼び名になるのだろうか。
しかし、何とも滑稽な話ではないか。中華人民共和国皇帝では何かおかしい。矢張り中華大帝国皇帝という風にしないと語呂が合わない。この際だから国名を「中華人民共和国」から「中華大帝国」に偏向したらどうだろう。その方が尊厳があるように見える。国に「帝国」という名称が付いたからと言ってトップの人間を皇帝と名乗らないと威厳が保てないのだろうか。
数千年の人類の歴史で皇帝と自ら名乗った人間は今までにどのくらいいたのだろうか。一般的に知られている人として、ナポレオン、と秦の始皇帝位ではないか。となると、人類の歴史の中で、習近平皇帝が三人目あたりになるのだろうか。これは「どえりゃー」ことになった。習主席はそんなに凄い人だったのだろうか。いやはや驚きしかない。まさか自分から「私は大中華帝国の皇帝である」などと名乗ることは無いとは思うのだが、解らないぞ。
世の中何が起きるか解らない。若しも、習近平主席が「皇帝」を名乗ったら今世紀最大の出来事になるだろう。それこそ、歴史に残る大事件である。ここに書いたことが小生が生きているうちに実現したら、目の玉が飛び出てしまうかもしれない。脅かさないでほしいね。出来れば夢物語にしてほしい。
