えと羊羹

雨の中、正月の和菓子を買いに近くの店に。
去年、豆きんとんを買ったら、とてもおいしくて
さすが、専門の味、と感嘆したので

もうきんとんは作らなくてもいいかなあ？
（と言いながら、芋きんとんは、自分で作る）

きんとんを買った和菓子屋のすぐ近くに
もう一軒和菓子屋があり、
普段は、ひっそりして、
まるで、開店休業のよう。

でも、季節の折々に、店の前に
”桜餅”とか、”栗饅頭”などと貼ってあるので
何とかやっていけてるんだな、と思いつつ店の前を通っていた。

今日は、えと羊羹ときんとんとある。
私は、羊羹、ぜんざいの類は、全く食べない。

が、今日はふと心を動かされて
えと羊羹を買う事にした。

和菓子好きの母も来る事だし…

60前後の店主と、その後継者とおぼしき息子が、二人で店頭に立っていた。
私の後にも、客が待っている。

えと羊羹は大が1365円、小が750円。
小を買うつもりだったが
思い切って大に代えた。

丸顔の息子が、1400円のおつりに50円差し出した。

洋菓子の世界は、今華やかで
パティシエだ、スイーツだ、ともてはやされる。

それに比べて、和菓子の世界の何と地味な事よ。
でも、頑張ってね、応援しているよと店を後にした。