yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

ラプソディ・イン・ラブ

2011-11-12 22:39:21 | その他
小路幸也さんの「ラプソディ・イン・ラブ」を読了。

老いた俳優である父の最後の映画。それは家族で過ごす、最後の時間を撮るドキュメンタリー。家族を演じる家族の台詞は真実か、それとも演技か…。家族の肖像を描いた物語。

登場するのは、老いた父であり俳優でスターでもある笠松市朗、
        笠松の別れた妻であり元女優でもあった四ノ宮睦子、
        笠松と睦子の息子で俳優として油の乗ってきた園田準一、
        笠松とすぐに別れてしまった二番目の妻との間にできた息子で俳優の岡本裕、
        裕と婚約している女優の二品真里。

笠松の最後の映画にと企画されたものは、その昔笠松と睦子、そして息子の準一が暮らしていた一軒家で暮らす家族をカメラが収めるというドキュメンタリータッチのもの。
淡々とした日々の暮らしを5人其々の独白で進んでいく・・・

段々とそれぞれの過去と心があらわになっていく・・・

今まで読んだ小路さんの小説にはなかった設定と展開でかなり楽しめました。

読みながら、『これって舞台にしたら面白いのになぁ』って思いました。密室劇でもありましたしね。既になってるかもしれませんけど・・・
コメント
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