yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

七月のクリスマスカード

2011-04-27 22:37:04 | ミステリー
伊岡瞬さんの「七月のクリスマスカード」を読み終えました。

アルコール中毒で入退院を繰り返す母親を憎みながら育つ美緒は母親が入院すると母の従妹・薫のところで弟の充と暮らしていた小学6年生の時、

薫さんは美緒と充に一人のおじさんを紹介した。

その人は元検事の永瀬丈太郎といい、娘の瑠璃を5歳の時に誘拐されていた。
その瑠璃と一緒に居て連れ去られるのを見ていたのが薫だったのだ。

美緒は自分の苦悩と戦いながらそれに打ち勝つために瑠璃の事件と弟・穣の死亡事件に向き合うことに。

お話がかなり暗い題材を扱っているのですが、意外にもジメジメした空気感が少なくて読んでいても落ち込まなくて済みました。

永瀬丈太郎の美緒に対する思いやり・・・控えめで不器用な心遣い・・・がとっても素敵で切なかったです。
コメント
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