yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

信太郎人情始末帖 その日

2010-06-10 22:25:34 | 時代小説
杉本章子さんの「信太郎シリーズ」の第6弾、「その日」を読み終えました。

前作を読んでから日にちが経っていて、背景を思い出しながらゆっくりと読み始めたのですが、中盤からは一気に読み終えてしまいました。

火事で視力を失った信太郎と彼を守りたいと「美濃屋」で女中として働くおぬい。

美濃屋での色んな出来事や困難を経ていくうちに、信太郎の母親の気持ちも揺らぎ、幸せもそこまで近づいたかと思われたその時・・・江戸を揺るがす大地震が。

前回がすごく哀しく切ない終り方だったので読むのが辛いなぁと思っていたのですが、この回で終るのかしら?と思ったくらいに全てが上手行きだして・・・

まだ続くみたいなので母親の障害が無くなったら他の問題が起こってくるんでしょうが、家族となった信太郎とおぬいは力強く立ち向かって行くのでしょう。

しかし不思議ですね。上手く行きだすと読み手の私は「おかしい。上手く行き過ぎてる。どうも面白くなくなりそう」なんて心配してしまいました。
コメント
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