yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

みをつくし料理帖シリーズ

2010-06-13 22:33:15 | 時代小説
高田郁さんの「みをつくし料理帖シリーズ」3冊を読み終わりました。

第1作目の「八朔の雪」が本屋さんの店頭に平積みされてる頃から気にはなっていたのですが、料理帖と銘打ってあるのがどうも苦手で・・・
というのもストーリーより料理のレシピに拘ってるのじゃないかと変に勘ぐってしまっていたのですが、このところ読みたい本が手薄になって先ずは1冊読んでみてからと手にしたのですが・・・お話にもほろりとさせられますし、料理も基本やサイドストーリーも楽しめてお得感一杯の本でした。
で、直ぐにあと2冊買いに走って詠み終えてしまいました。
昨夜遅くまで読んでいたので、今日は食べて寝てるだけの一日でした。

1作目 「八朔の雪」
神田台所町の蕎麦屋「つる家」で働く澪は客に料理を作って出していたが、上方の薄い味付けは客に受け入れてもらえない。そんな澪と一緒に暮らすご寮さんの芳の境遇の話を織り交ぜながら澪が上方と江戸の料理の味や嗜好の違いを学びながら成長する姿とそれを見守る人達・・・「つる家」の種市、客の小松原、長屋のおりょうに伊佐三、医者の源斉・・・を紹介していく。

2作目 「花散らしの雨」
付け火でなくなった「つる家」を新に元飯田町に構えて再出発した澪たち。
新にふきという娘を下足番に雇い入れ順調に客足も伸びるかに思えたが・・・
幼馴染の野江の消息がわかったり、太一やおりょうが麻疹に罹ってと、次から次と厄介なことが・・・

3作目 「想い雲」 
澪が気になる小松原の正体や、行方がわからなくなっている芳の息子の消息が少しずつ明らかに。

載っている料理のレシピが巻末にあるのですが、なかなか試す気にはならないのですが、きゅうりとなすの料理は手軽そうで一度作って見ようかなと。
料理自体より江戸と上方の違い・・・味や嗜好だけではなく、材料の違いや使い方の違いなどがすごく興味深いです。
コメント
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