yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

おまえさん

2011-09-27 22:56:17 | 時代小説
待ちに待っていた宮部みゆきさんの「おまえさん」を札幌の新千歳空港で購入して・・・読了しました。

お徳の暮らす幸兵衛長屋の近くで、男が一刀のもとに斬り殺されたのが始まりだった。
続いて痒み止めの新薬を売り出していた瓶屋の主人が同じ太刀筋で斬り殺された。

本所深川の同心・井筒平四郎は将来を嘱望される同心・間島信之輔が取り調べに乗り出すことに。

この事件を軸に、おでこのことや、弓之助、お徳、と言ったお馴染みの面々の心の中を悪露混ぜながら・・・お話は進むのですが、

今回新たにメンバーに加わった中で面白い人物は、まず同心・間島の家に盥回しにされてやってきた大叔父・本宮源右衛門、そして弓之助の兄淳三郎、そして間島信之輔・・・ですが、

最高に気に入ったのはご隠居の源右衛門様です。含蓄のある言葉の数々には思わず納得で頷いてしまいます。
終盤の信之輔に相対して語る言葉を読むときは、思わず姿勢を正し背筋を伸ばしてしまいそうになりました。(そんな気になっただけですよ。実際はソファに寄りかかってだらしなく読んでいたわけですが)

登場する人々が悪人でもないのに罪人となってしまう哀れさや悲しさ、世の中の理不尽さを感じさせられる1冊です。

シリーズ3冊目なので、今まで以上に登場人物の描写が細かく丁寧で本当にお話の中に入り込んでしまいます。

次回作・・・早くしてくださいね宮部さん。でないと、私年を取りすぎて読むのが難儀になりすぎますから。
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ショカツ

2011-09-27 22:40:47 | ミステリー
佐竹一彦さんの「ショカツ」を飛行機の中で読了。

日曜日の午後、5歳の少女がバレエスクールに向かう途中、頭にボウガンを撃ち込まれて意識不明の重体となった。

城西署の捜査主任・赤松は教育係として見習いさんを伴って地道な捜査を開始した。

所轄の刑事の派手さは無いけど地域に密着した地道な捜査を、見習いさんに教えるがごとくにコツコツと進める赤松の捜査の見事さを。
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