遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

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剣沢にて・・・7月31日(金)・続

2009-09-22 11:45:45 | アルプス

 7月31日(金)・続
 天候は相変わらずの曇りだが、この時点では剣岳方面が晴れていて眼前にその全貌を望むことが出来た。写真を撮るにはやや暗すぎ、何となく翌朝も同じように晴れているだろうと思い込んで撮らなかったのが仇になって全体像の写真はなし。
 すぐに設営してテントに入り、一服後に@ki嬢にお任せの夕食。

 夕暮れのひと時,一番星を探してテントを出る。剣岳はガスに覆われて見えず、月齢7日の月が西空で顔を見せたり付近の雲を白く染めていたが、天頂付近はガスの動きが激しく、目指す明るい星はなかなか見つからない。
 北から西にかけての雲は薄くて時に晴れ、空が暗さをます中,剣岳山頂方向に北極星を見る。その西に北斗のひしゃくの柄の部分が見えては隠れ、その曲線が描く先に金色の麦星,さらにそのはるか先の山際近くに青白い真珠星があり、月はその傍にあった。

 東から南の空は雲が重くガスの動きも鈍く、ようやく天頂付近に現れた明るい星を琴座のヴェガと見当をつけて大三角形を探すも、ある時はわし座,またある時は白鳥座と切れ切れに星座のかけらが認められるだけで、3つの明星が同時に姿を見せることはなかった。
 ただ一度、風とガスのいたずらか,白鳥座の全体像だけを切り取ったように見せた瞬間があった。その翼の先から先までの長さは嘴から尻尾の先よりも長い。
 結局星空から翌日の天候を伺うことは出来ず、成り行きに任せることにして早々に寝る。
 夜半,爆睡してもう日付が変わっただろうと時計を見るとまだ0時前だったのにがっかりし、それからの長い時間をうつらうつらと悶々を繰り返しながら過ごす。少し寒かった。シュラフとセーターを持って来たのは正解だったようだ。


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