遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

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パックリ丸呑み~スズメとカラス・・・身辺動物記・2

2008-02-09 17:08:08 | 山のあしおと小学校
 八王子にいる頃,植木屋の仕事をしていた。植木屋と言っても公園の草刈りが主な仕事で、朝から夕方まで刈払機をぶん回して草を刈る毎日だった。
 羽村市のある公園での昼休みのこと。公園の隣に鶏と雉を一緒に飼っている家があって、その禽舎の周りにスズメが群がってこぼれた餌をあさっているのをぼんやり眺めていた。
 その中の2羽がくんずほぐれつ,上になったり下になったりして遊ぶのに夢中になっていた。その時,少し離れた家の屋根から1羽のカラスが矢のように飛んできて大きな嘴で1羽を咥えたかと思うと一度ポンと小さく上に放り上げて大きく開いた口で丸呑みにしてサッと飛び去った。難を逃れた1羽が慌ててバタバタと飛んで行ったのがいかにも漫画的で、頭の後ろに汗が飛び散っている絵が浮かんだほどだった。
 拍子5つほどもないアッという間のそのできごとを、私ともう一人の職人が見ていた。瞬間,互いの顔を見て、『今のみたぁッ!』と同時に声を発していた。2人とも口をあんぐりあけて『あっけにとられた』と言う見本のような顔をしていた。

 スズメはカラスがいるところでは安心して遊ぶと言う。それは当たっているようだが、決して油断は出来ない。時としてこう言うことがあると言う事実を目の当たりにして、野生のすさまじさを見た思いがした。

 (再掲)
 前々から身辺動物記を書きたかったのだが、決定的に弱いのが写真がないことだ。野生の写真なんてそうそう撮れるものではない。
 場所柄,よく出会うのはタヌキ,シカ,ムジナ(アナグマ),たまにキツネ,森くらならサル,カモシカ,その気になればクマ。 
 山の畑でよく出くわす鳥はヤマドリ,キジ,ヒワ,カラ類,キジバト,カケス,冬場はツグミ,ジョウビタキ,鳴き声だけならフクロウ,アオゲラ,コジュケイ・・等々。
 以前は庭や山の中に餌台をつくり、至近距離に張ったテントの中から300mmの望遠で鳥を狙ってよく撮った。プロミナに直接焦点のカメラを取りつけて撮ったこともある。
 今はそのすべての機材を失い、一眼もなくしてしまったので撮りようがなく手を拱いている。仮に一眼があったとしても、追っかけて撮った小鳥など小さな点にしか写らない。
 なので写真は諦めて、自分が見たことを書くことにした。

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