8月11日午前7時半頃,白馬大雪渓で大きな崩落事故が起きた。崩落が起きた場所は『葱平(ねぶかっぴら)』と呼ばれる、杓子岳に向かう登山道との分岐点付近。1人が亡くなり、1人は行方不明,1人が怪我と言うことで行方不明者の捜索が続けられているが、もう1人登山者がいたと言う情報もある。
白馬大雪渓は、小規模な落石はあるもののここ十数年,大規模な崩落は起きておらず、地元遭対協の人たちでさえ予想していなかったということだった。
実はこれは他人事ではなかった!
今夏の冒険学校は、当初8月9日~12日と設定していたものを、佐伯FHCとの交流企画となったために7月31日~8月2日に変更したのだった。
もし、はじめの通りの計画であれば、9日,栂池~大池、10日,大池~白馬岳,11日白馬岳~天狗山荘・・・,と言う日程になり、大雪渓から猿倉へ下るコースは11日のエスケープルートとして位置づけていた。
もし当初の予定通りに計画が進行していれば、私達は10日の夜を白馬岳のキャンプ場で過ごし、何事もなければ左下に大雪渓のコースを見ながらのんきに杓子岳への稜線を歩いていたはずだ。そして事故を目撃していたかもしれない。
もし、10日までの行程でトラブルが発生していたら、11日にはこの大雪渓コースから下山していたはずだ。
崩落が起きたのが7時半と比較的早かったので、あるいはまだ行動していないか、始めた直後くらいかと思うが、いずれにしても何らかの形で崩落事故に遭遇していたことは間違いない。(続く)
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