日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

中小企業が資金繰りできなくなる日

2014-05-30 | 税金・節税・資金繰り
昨年9月から実施されている水平的レビュー
2013年度はメガバンクや大手生保など一部金融機関のみに対してでしたが
これが順次地域金融機関にも波及してくる勢いです。

金融機関はもともとお客様の方に顔を向けてはいません。
向けているのは金融庁に対してです。
金融庁が免許を与えている以上はそうならざるを得ないのです。

昨年3月に終了した中小企業金融円滑化法
そして、海外の融資業務など海外で営業をしようとする金融機関が
必要とする自己資本比率7%の壁(これをバーゼルⅢといいます)
この難局を乗り越えるのに四苦八苦している最中
今回の水平的レビューによる検査が開始されたのです。

極端な例に聞こえるかもしれませんが
A社について
1億円を融資している信用金庫の取引先A社への査定は正常先
6千万円を融資している地方銀行の取引先A社への査定は要注意先
3千万円を融資しているメガバンクの取引先A社への査定は破たん懸念先だとすると
一番低いメガバンクの査定「破たん懸念先」に
信用金庫も地方銀行も査定を統一しなさいという見方なのです。

従来正常先だった信用金庫は、まだまだ融資してでも支援しようとしている矢先
地方銀行についても、企業の状況を見ながらも資金を引き揚げることなどしないライン
そんな中、メガバンクの査定に合わせるとなると
信用金庫も地方銀行も手形割引も含め
一切融資できないことになるのです。
即ち、突然の支援打ち切り…。

対岸の火事ではありません。
自社の事です。
自社が金融機関からどのような査定をされているか
それを知らずに悠長な経営なんかしていると
資金を止められて、突然死
なんてことがあるかもしれません。

お気を付け下さい。
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