そこまで脅すか！？

ある金融機関担当者のひと言です。

「手形借り入れの返済をしなければ手形を手形交換所へ廻しますよ！」
こんな言葉を資金繰りに喘いでいる経営者に投げ掛けたというのです。

ある金融機関の支店長のひと言です。
「金融機関側から言えることじゃないんですけれど
　不渡りを出すぐらいなら、手形借り入れの返済をしなきゃ良いんですよ。」
明日に迫ったＸデー（不渡り発生日）を前にして
いとも簡単に自金融機関の手形借り入れの返済ストップも
危急の場合は仕方が無いと言っていました。

そして、ある金融機関の方のひと言
「冒頭のような担当者って今でも居るんですねぇ～。
　金融庁に事実を伝えれば良いんですよ。そんな人がいるから
　私たちまでが鬼のように思われてしまうんですよ。」

確かにその金融機関、金融機関で各々の事情があります。
しかし、自分たちのひと言が
経営者を殺す事に成りかねないという自覚が欲しいものです。

もう４年も前になるでしょうか。
５月の最終金曜日の夜１０時に私宛に掛かってきた一本の電話
夜遅くの電話に嫌な予感を感じながら受話器を取ると
「明日死のうと思います。
　でも、誰かに助けて欲しくって…。
　インターネットであなたの名前を見つけて思わず電話を掛けました。」

この電話の主は、今でもお元気で仕事に精を出しておられます。

金融機関の方々にお願いします。
資金繰りに窮している経営者はガラスのような
脆く崩れそうな気持で資金繰りをしておられます。

どうか脅す事だけはやめにしてください。
あなたのひと言が人を殺す事になりかねないのですから…。



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有限会社　グランドリーム