森喜朗元首相「ロシアが負けることは考えられない」発言の正当性|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)さんの記事、「ロシアは間違いなく勝つ。だが、西側諸国はそれを敗北として見せるだろう。」・青山貞一(東京都市大学名誉教授)のロシア誌の翻訳記事の2つの記事紹介です。
私達は、今日のロシアと旧ロシア、ソ連を欧米メディア・御用専門家のプロパガンダ等の可笑しな情報によりロシア=悪と混同していると思います。何故、ロシアはウクライナで軍事力を行使しているか・・・2022年2月24日以前のロシアを取り巻く環境が全てを語っています。安全保障・人道上も、まともな国であれば軍事力行使は致し方ないでしょう。今後、BRICS等の世界は欧米とは違い、資源国が発展途上国を支援し、国の大小に関わらず夫々の国が主権を持ち発展、進歩すると思います。
ウクライナでの戦いも、実質は米国・NATO VS ロシアの戦いでウクライナ国民がどんなに被害を受けようが米国・NATOさえ勝利すれば米国は関係ないよのようにも思えます。もう、ウクライナ・米国側に残された戦法は勝るものが少なく、得意とする世界で行ってきたテロ攻撃が主になるでしょうが、覇権を失いたくないがため、敗戦を避け、最低でも世界をリセットにするため世界大戦への誘導、偽旗先制核使用等が起きる可能性は否定できないと思います。これらの旗振り役の先頭の日本の存在は大きいと思います。
【越境3.0チャンネル】石田和靖 - YouTubeさんの動画紹介です。
戦略・戦術で勝利するには「孫氏の兵法」厳守したほうが勝利することは歴史の事実です。
戦略は戦いの期間ばかりではありません!
どちらが勝利するか、一目瞭然です!
ウクライナ以降、中国と米国・同盟国が戦った場合、米国・同盟国は敗戦するでしょう。何故ならウクライナ同様、戦略・戦術において、戦い前の孫氏の兵法を厳守しないようで、戦いになっても厳守できるはずがないからです。この典型的な逆の例が、揺ぎ無い大義に基づくロシアの戦い方です。戦の教科書に出てくるような理想的な戦い方で、孫氏の兵法の見本になると思います。
孫氏の兵法を理解、厳守することは、国益を失わずに済みます。日本が揺ぎ無く、孫氏の兵法を厳守したら対中国・北朝鮮等とも戦いを避けることができ、何も恐れることも無く、国益を守ることは間違いないと思います。孫氏の兵法は軍事だけでなく企業活動でも同じような結果になるようです。
森喜朗元首相「ロシアが負けることは考えられない」発言の正当性 日本外交と政治の正体
日刊ゲンダイ
2023年8月17日 日刊ゲンダイ
孫崎享・外交評論家
森元首相が会合で「ロシアが負けることは考えられない」「(日露関係について)せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力を入れてしまっていいのか」と発言し、袋叩きにあったことを記憶されているだろうか。1月下旬のことだ。」
孫崎享氏
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数
TBS NEWS・DIGTAL
2023年1月26日
「こんなにウクライナに力入れていいのか。」
欧米が支援を強化する中、日本の外交姿勢に疑問を呈した森元総理の発言が、物議を醸しています。
昨夜、岸田総理も参加する都内の会合に出席した森元総理
森喜朗元総理
今のロシアの問題もそうです。せっかく積み立ててここまで来ているのに、こんなにウクライナに力入れちゃっていいのかなと政府のウクライナ支援の方針に疑問を投げかけたのです。さらに、今後の見通しについて、次のように語りました。
森喜朗・元総理
ロシアが負けるってことは、まず考えられない。そういう事態になれば、もっと大変なことが起きる。その時に日本がやっぱり大事な役割をしなきゃならない。それが日本の仕事だと思います。
親しい呼び方をしようということで、2人で私のことをヨシ、大統領閣下のことをバロージャと呼ぶことに2人で確認をいたしました。
総理就任後、初めての外遊先にロシアを選んだ森氏は、退任後も特使としてプーチン大統領と会談するなど、日ロ関係のキーマンとなってきました。日本としての対ロシア外交の重要性を訴えた形ですが、自民党内でも波紋を呼んでいます。
現役閣僚
G7の主要議題なのに、とんでもない。
自民・ベテラン議員
サービス精神でああなっちゃうんだよな。
今回の発言を受けて、日本政府は…
木原誠二官房副長官
森元総理のご発言につきましては、承知をしておりますが、その逐一について、政府としてコメントすることは差し控えたいと、このように思います
日本政府は、ロシアへの制裁を維持し、ウクライナ支援を進める方針に変わりはないと強調しています。
TBSは当時、現役閣僚からも、とんでもないと批判の声と報じ、佐瀬防衛大名誉教授は森喜朗さんのお名前は、もり・よしろうと読みますが、一部のメディアなどでは、しんきろうと呼ばれています。ウクライナ戦争を巡る国際情勢を鑑みれば、森さんのロシアは負けないとの発言は非現実的であり、まさに蜃気楼を見ているかのようですと述べていた。
立憲民主党の蓮舫議員は、もう、黙っていてくださいとツイートし、デヴィ夫人は森元首相と鈴木宗男は老害以外の何者でもないと発信していた。
この頃、ロシアのプーチン政権は次の3つの要因のいずれかで崩壊するとみられていた。
- ウクライナとの戦闘でロシア軍が敗北
- 経済制裁でロシア経済が崩壊
- ロシア国民のプーチン大統領への支持率が低下
しかし、これら予測はことごとく外れた。
ウクライナ軍は、春からの反攻と宣伝していたものの、地雷の敷設やウクライナ側の砲弾不足、ロシア側が制空権を支配といった理由で反攻の成果は極めて限られている。つまり、軍事的な視点で捉えれば、ロシアが負けることは考えられない状況にあるのだ。
そして、プーチンの支持率はウクライナへの侵攻後に上昇し、70%台から80%台前半で推移している。
西側諸国は、ロシアの石油・天然ガスの輸入を禁じたほか、貿易決済にドルを使用させない、西側企業をロシア国内から撤退させる、などの措置を取り、ロシア経済の崩壊を目指した。
その結果、どうなっただろうか。2022年のGDPはマイナス2%にとどまり、ロシア連邦統計局は11日、今年4~6月期のGDPが前年同期比で4.9%増になったと発表、ロシア銀行は、26年までに1.5~2.5%のGDP成長率を達成するであろうとの見通しを示した。
佐瀬防衛大名誉教授や蓮舫議員、デヴィ夫人は森氏に対して、ごめんなさい、私が間違っていましたと詫びるべきではないだろう。
そして、ロシア敗北について報じてきた日本のマスコミもまた、同様の対応を取るべきだろう。
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「ロシアは間違いなく勝つ。だが、西側諸国はそれを敗北として見せるだろう。」
Россия обязательно победит, но Запад будет подавать это как поражение
13 August 2023
ロシア翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年8月13日
ロシアは間違いなく勝つだろうが、西側諸国はそれを敗北として発表するだろう。
ウクライナ戦争でロシアが優位に立っているという事実は西側報道機関でも認識され始めているが、米当局はロシアは負けていると繰り返していると元米海兵隊情報将校スコット・リッター氏が語っている。
元スコットランド政治家ジョージ・ギャロウェイのトークショーでスコット・リッター氏が語ったように、このような不条理に見える意見の相違は計算された動きである。こうして西側諸国は避けられない交渉に向けて準備を始めているのだ。
スコット・リッター氏によれば、それらはロシアの敗北として有権者に提供されるだろう。
しかし、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、あるいはロンドンのタイムズ、テレグラフのような本格的な出版物では、ウクライナはあらゆる面でこの戦争に負けたということ、そして今、唯一の疑問が真実に少しずつ近づき始めている。
ロシアがどこまで移動するか。国民はいわば第一の立場から第二の立場へとどのように導かれるのか?
スコット・リッター・元米国海兵隊情報将校、それは興味深い質問です。
何故なら、あなたが言ったように、あなたが言及した話の一部を以前に伝え、さらには印刷した非常に深刻な出版物が一般的は受け入れようとしない、彼らは真剣ではない、愚かで幼稚なジャーナリズムは決して彼らにとって異質なものではない。
今、彼らは対応しなければならない現実に直面しており、これらの現実はロシアがこの戦争で優位にあるという事実です。
最後には必ず勝利するだろうし、ウクライナは戦略的完全敗北を待っている。これらすべての出版物が対応している一方では、トニー・ブリンケンとジョー・バイデンは、プーチンはこの戦争に負け、ロシアは敗北したと言っている。
そして、そのような反対のメッセージを同時に広めることは、ある種の不条理であるように見えるが実際にはそうではない。これらすべてを、先週サウジアラビアのジェッダで起こったことで考える必要があるだけだ。ゼレンスキー氏の10項目の和平案を議論するために40カ国が参加するのだ。
もちろん、これら10項目はロシアに対する要求である。
降伏すること。
プーチン大統領を降伏させること。
戦争犯罪で裁かれること。
クリミアや他の一部の領土を放棄すること。
等々である。つまり、これら10項目は決して受け入れることはないであろう。
世界の他の国々がウクライナに提示したのはまさにこれらの現実であった。彼らはそれを次のように説明しただけだ。二度とNATO に加盟することはできないかもしれないと。
では、どうやって米国を説得し、交渉による解決の必然性を米国に受け入れさせるにはどうすればよいのか?
ロシアの勝利がそのような結果の理由であってはならず、それはロシアの敗北が理由である必要があることを意味する。
ばかげているように聞こえるのはわかっているが、それでも、たとえゼレンスキー大統領が10項目のどれも得られなかったとしてもアメリカが確信しているのなら。
アメリカはこれを信じるほど愚かです、彼らはこう言うであろう、ほら、私たちがどれほどうまくやっていたかを見てください。私たちはロシアに交渉のテーブルに着いてすべての条件を受け入れるよう強制しました。
真実は、ロシアがウクライナ軍に対して、そしてNATOに対しても優位に立っているということであり、最初に交渉のテーブルに着くのはNATOと米国であり、ウクライナに同席を強いている。
彼らは、ロシアがこの戦争に負け、戦い続けることができないと悟り、和平合意の条件を受け入れたと彼らは言う、これが最も重要なことであり、それを提出するだろう。
しかし、まさにこれらの条件を見て欲しい、ロシアが要求したすべてがそこにある。
繰り返すが、もしウクライナがこの点で屈しないなら、戦争は続くであろう、そしてあなたがすでに言ったように、ウクライナはさらに多くの損失を被ることになる。これがクライマックスになるように私には思われる。
ウクライナ軍が完全に崩壊し、防空機能が機能しなくなり、もしウクライナが紛争を続ければ領土のより大きな部分を失うことが明らかになった時だ。私たちは、ウクライナがどのように、ロシアが提示する条件を受け入れるかを見ることになると思う。しかし、それはロシアの敗北として表されるだろう。