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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

シェーンベルク 浄夜(弦楽合奏版)/サロネン&ストックホルム室内O

2007年04月22日 22時27分48秒 | マーラー+新ウィーン
 サロネンといえば思い出すのが、1990年代にロスアンジェルス・フィルと共演した一連のストラヴィンスキー。シェーンベルクとは違った意味で古典化が進まないストラヴィンスキーの様々な曲を、まるで普段着のような感覚で実にあっけらかんと、かつスポーティーに演奏して、随分と驚いたものです。今や有数のオーケストラ・ピースとなった「春の祭典」なども、かなり早めのテンポでウルトラ・スムースに演奏して、この曲につきまとう野趣だとか、複雑なリズムだとかいう、「難関」をもはや「解決済みの問題」としていともやすやすと演奏していましたし、それ以降の新古典派だの、12音なんかを駆使した曲でも、キレのあるリズムと独特の軽みを帯びたスリムなアンサンブルで、非常に分かりやすい演奏をしていたのです。

 この演奏はオケがロス・フィルではなく、サロネンの地元と思われるストックホルム室内管弦楽団ですが、前述のサロネン的なところはここでも十分に出ていて、もうなんの疑問もなく「ロマン派最終ステージを飾る名曲」と思える演奏しています。そのロマンチックさは、サロネンの制作した隠れ名盤バーナード・ハーマン集のそれとボーダレスに感じるくらいで、おそらく戦後はおろか、いわゆる「現代音楽」ですら、リアルタイムで間に合わない世代(サロネンは1958年生まれ)にとっては、ハーマンも「浄夜」も20世紀のロマン派という意味でさほどの違いはないんでしょうね。まさに世代とい他はありません。
 ちなみにこの演奏で、もうひとつ印象の残るのは、その温度感の低さですかね。このところ聴いた何種類かの演奏は、割と暖色系のサウンドに仕上がっているものが多かったですが、こちらは凍りそうに冷たい....訳でもないですが、フレージングは清潔だし、オケもスリムである種心地よい冷気のようなものが感じられるサウンドになっています。これはサロネンとストックホルム室内管弦楽団という北欧コンビによる演奏のせいなのかどうかわかりませんが、独特のひんやりした感覚があってユニークです。
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FFXI <メリポ @赤魔道士/255exp カンスト!>

2007年04月22日 16時05分30秒 | GAME
 1月下旬に赤魔道士をカンストして以来、続けてきたメリポですが、とりあえず昨日カンストしました。メリポのカンストというのは、要するにもうポイントを振るべき項目(総合項目、戦士、ナイト、赤魔道士)がなくったということです。数えてみるとそうなるまでに249ポイント取得したことになり、1月下旬に赤魔道士がカンストした時点で90ポイントもなかった訳ですから、ひと月約50ポイントづつ稼いだ勘定になりますか。よく飽きずにやるもんだと、我ながら苦笑しつつやってましたが....。

 まぁ、私の場合、ストーリーやミッション、あとクエストとかをコンプリートしていくとかムービーを全部みるとか、そういうことに関してはほとんど執着がなく、実をいえばあちこち延々とお使いをさせられたり、余所様の手を煩わせてアイテムを入手するための気苦労なんてところは苦痛以外の何者でもないもので、そういうものはほとんど積極的にやる気がおこらないし、ついでにいえば、ゲームだと私はとにもかくにもモンスター殴って、力なり、魔力なりのレベルを上げていく....というところに醍醐味を感じる人間なので(なにしろ「ウィザードリー」出身ですから-笑)、他の人にとっては殺伐然とした苦行のようなメリポみたい場所は、けっこう自分にお似合いだったのかもしれません(笑)。

 ちなみに赤魔道士として、当初の目標だったコンバート時のMP1000オーバーは、先日達成しましたし、アトルガン・エリアならメリポの立ち回りもほぼマスターできたと思います(そういえは、回復が自分だけというパーティーもだいたいこなせるようになりました)。ただし、時給2万超えるような高効率なパーティーだと、たまにモタモタするところもありますが....。こればっかりはもともと下手くそなクセして、一番忙しい赤魔道士やってるんだから仕方ないと諦めてます。あと、チェーンが200もつながるような時だと意地になってやってますが(笑)、普通だとメリポ・パーティーって、2時間、いや2時間半が限界かな、それ過ぎると目に見えてテンション落ちてしまうんですね。このあたりは歳のせいかもしれませんが(笑)。

 という訳で、メリポに関していえば、総合項目でDEXに割り振った2段階分をSTRに振り直すのと、赤魔道士のカテゴリーの2の割り振りも少しいじくりたいところもあるので、もう20ポイントくらい稼ぎたいのですが、それが終われば本当にカンストです。2年ほどやってきたこのゲームですが、それが終わればワタシ的にはそろそろ終わりにしてもいいかな?とか思いはじめました。まぁ、他にやることが一杯あることは分かってますし、白魔道士とか忍者とか他のジョブを上げるとかいう展開もあるにはあるのだけれど....。はて、どうしよう?。


■■■ 総 合 ■■■
 ・STR 3段階(18) / DEX 2段階(09)
 ・MP 8段階(30) / 弱体&精霊 各4段階(18)
 ・クリティカルヒット率 4段階(10)
 ・詠唱中断率率     4段階(10)
 ・片手斧 8段階(21) /片手剣 4段階(09)__125
■■■ 戦 士 ■■■
 ・バーサク使用間隔&ウォークライ使用間隔 各2段階(06)
 ・アグレッサー使用間隔 1段階(01)
 ・ダブルアタック確率 5段階(15)
 ・ウォリアーチャージ 3段階(12)
 ・サベッジリ 2段階(07)
 ・トマホーク 1段階(03)__44
■■■ 赤魔道士 ■■■
 ・コンバート     5段階(15)
 ・氷属性魔法命中率  3段階(06) 
 ・風属性魔法命中率  2段階(03) 
 ・ディアIII&スロウII  各2段階(14)
 ・パライズII&ブラインII 各1段階(06)__44
■■■ ナイト ■■■
 ・カテゴリー1 各2段階(15) 
 ・シルバリー   3段階(12)
 ・ガーディアン、フィールティ、ガーディアン 各1段階(09)_36
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シェーンベルク 浄夜(弦楽合奏版)/オルフェウス室内管弦楽団

2007年04月22日 11時20分59秒 | マーラー+新ウィーン
 90年の録音。これまでアシュケナージ、シャイー、レヴィ、シノーポリと「浄夜」をムーディーで滑らかに演奏したものが続いた訳ですが、このオルフェウス室内管はいささか毛色が違います。もちろん、70年代以前の激しい表現主義的な演奏に逆行したものという訳ではなく、これもまた「今どきのさっぱりとした浄夜」には違いないのでしようが、オケが室内管による演奏ということで、そもそもオケの人数が少ないのか、時に弦楽六重奏版を聴いているような気になるくらいに引き締まったタイトでクリアな響きがするのが印象的で、演奏時間も20分代後半と、ある意味メカニカルといいたいくらいにキビキビと進めているのもそうした印象を倍加していると思います。

 また、全曲を通じて歌い回しがとてもあっさりしていて、時にデジタル的に割り切ったようなドライな感じになるのも特徴といえるでしょうか。女性的ななよなよしたところをフィーチャーしがちな第2部や、逆にブラームス的な男性美を感じさせる第4部なども、リリースの短いフレージングで、あまりムーディーなところにはこだわらず実にてきぱきと進めていきますし、逆に音響的におもしろい部分ではそのあたりをくまなく表現してますから、いきおいこの曲のロマン派的な香りは後退し、標題音楽というより抽象音楽として時にスポーティーな美しさすら感じさせたりします。このあたりは感触というのは、おそらくこの楽団が「浄夜」を現代音楽の視点から演奏しているせいもあるでしょうし、そもそもこの楽団の特色なのかもしれません(ロッシーニなんかでもそうでしたし)。
 ともあれ、そのあたりがこの演奏のおもしろさであり、また食い足りないところでもあります。ちなみに、このアルバムには二つの室内交響曲が収録されているのですが、この楽団の真骨頂は、どちらかといえばこういうハイブリッドな曲の方に発揮されるような気もします。

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