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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

私の愛機 [12] YAMAHA CDR-HD1300 (HDD/CD Recorder)

2007年04月29日 23時51分53秒 | PC+AUDIO
 本来PC用に開発された記録媒体(HDD、CDR等)に、CD等から音楽を記録してピュアオーディオのスタンダローン製品として、オーディオ・システムに組み込んで楽しむ....という製品はこれまでいくつかの製品を購入した。MARANTZのDR-17 (CD-R/RW レコーダー)、OnkyoのMB-S1(20G HDD)などがそうだが、どれも帯に短し、たすきになんとやらで、愛用というところまでいかない内に売り払ってしまった。現在残っているのは、2004年11月に購入したヤマハのCDR-HD1300である。もっとも、これもメインのシステムでつかっているのではなく、デスクトップ・パソコンの脇のサブ・システムでつかっているもので、デスクトップパソコンを余り使わなくなってしまった最近は、こちらの出番もほとんどないのだが....。

 さて、この機種の特徴はハードティスク搭載機でありながら、MP3方式などの音楽を圧縮してハードディスクに大量に保存するという考え方をとっていないところにある。基本的にはリニアPCMで音楽をハードディスクにコピーして、それを劣化させず編集して後、CDRに焼き付けるという考え方である。ちなみにCDRに焼き付けると、ハードディスク上のデータは消える、つまりデータを移動させたということで、大量に複製することを防ぎ、著作権等をクリアしているのだろう。なかなか上手い考え方だが、残念ながら全く流行らなかった。何故かといえば、パソコンではそんな面倒なことをせずとも、いくらでもコピーできるし、融通の効く編集もできる....何が哀しくて、CDR-HD1300の小さなディスプレイと格闘しつつ、ちまちま編集せにゃならんのか?というところなのだろう。ついでにiPodの大ヒットもあって、ハードディスクに保存するのは実サイズ約10/1のデータというのがあまりに一般化してしまい、なんでMP3できないの....という疑問もあったものと思われる。実は私もこのキカイを使って、CDRを編集したりしたことは一度もない(笑)。

 では、何に使うのかといえば、結局良く聴くCDをこのキカイのハードディスクに無圧縮で保存して良質な音質で音楽を楽しむということだ。このキカイのハードディスクは40Gだから50枚以上は入る訳で、これを購入した時はヨーロッパ系のピアノ・トリオを沢山入れていたものだ。iPodやWalkmanなら我慢もするが、自宅にいる時くらいは圧縮音源は勘弁して欲しいということだ。
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スキャンドール (ラトゥアーダ監督作品)

2007年04月29日 22時31分48秒 | MOVIE
 81年制作のイタリア映画。私がこれを観たのは名画座だったと思うけれど、これが日本て封切られた頃は、少なくなったとはいえ。こういうイタリア映画もまだそこそこ公開されていたのだなぁと思う。内容は「女であることを最大の武器として生きる母と、性に目ざめだした娘の欲望と葛藤を描く」とネットの解説にはあるけれど、まぁ、一種の愛欲劇(古い言葉だ-笑)である。私はこの手のどろどろしたドラマというのは苦手なのだが、娘役を演じたバーバラ・デ・ロッシのエロティックさにやけに興奮したのが今でも印象に残っていて、今回、ひょんなことからオークションに出回っているを見つけて購入して、実に四半世紀振りに観てみたのだった。

 記憶によれば、ずいぶんエロティックな描写が多い映画だと思っていたが、さすがに四半世紀という年月の経過は大きい、全体としては、今じゃこれくらいの裸はTVでだってOKさ!みたいなレベルの描写が、時々で出てくるくらいのもので、まぁ、そんなもんだろうとは思っていたが、力一杯拍子抜けしてしまった(笑)。
 とはいえ、バーバラ・デ・ロッシはさすがに今観てもとても綺麗だ(なにしろこのビデオは彼女を観るために買ってきたようなものですから)。この映画ではどっちかというと性に目覚め過ぎな娘役だけど(笑)、長い髪に気品ある目鼻立ちという顔といい、楚々とした雰囲気といい、もう少し清純な役をやってもよかったと思う。事実、この作品の前の出演した「今のままでいて」ではそういう役だった訳だし、この作品でもクリオ・ゴールドスミスと役を逆にした方が合っていたのではないかなぁ。

 ちなみにこの作品、監督はアルベルト・ラトゥアーダという人で、若い女優を綺麗に撮る名人である。50年代に「芽生え」でジャクリーヌ・ササール、60年代に「十七歳よさようなら」でカトリーヌ・スパーク、そして70年代には前述の「今のままでいて」でナスターシャ・キンスキーを、もうこれ以上ないくらいキュートで瑞々しい魅力溢れるティーンエイジャーとしてとっているけれど、ここでのバーバラ・デ・ロッシもそういうしたラトゥアーダの演出のせいか、とても魅力的だ。それに比べて、モデル出身でヴォーグの表紙になったとかいうクリオ・ゴールドスミスにはあまり魅力を感じていないようで、ほとんど撮りっぱなしという感じなのが哀しいが。

 ついでに書くと、この作品で描かれる割と泥臭い生活描写や殺人にまで発展するパッショネートなどろどろした情念みたいなものは、なんとなくラトゥアーダの映画的な出発点であるイタリアン・ネオリアリズムの残り香みたいなものが感じられなくもない。そういえばレナート・サルヴァトーリ(「若者の全て」)とかも出てくるんだよね。
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