1966年に制作されたマカロニ・ウェスタンのサントラです。私はこの映画を多分観ていませんし、このジャンルそのものが苦手の範疇なのですが、おそらく10年以上前に気紛れて購入してきたものだと思います。映画そのものは、メキシコ革命を舞台にした、政府を奪った武器を、革命軍に売りつける群盗を中心としたドラマのようで、主演はジャン・マリア・ボロンテで、クラウス・キンスキーなども出ているようですが、このあたりから察するに、この作品どうやら「荒野の用心棒」みたいなヒーロー型のドラマではなくで、もうちょっとダーティーなアクション編みたいな仕上がりのようです。監督はダミアーノ・ダミアーニで、この人も昔はその名前を頻繁に聞きましたが、彼が演出のタッチは全く記憶にない....。
さて、肝心の音楽ですが、担当したのはルイス・エンリケ・バカロフという人。今調べてみたら、この人最近でも現役で1994年の「イル・ポスティーノ」でなんとオスカーを受賞して今やすっかり大家となってしまったようです。昔はイタリアの映画音楽家の中でも知る人ぞ知るという感じだったように思いますが、その知名度が急激上がったのはやはりニーノ・ロータの死後、フェリーニの「女の都」なども手がけるようになったあたりからでしょうか。もっとも彼はそれ以前からアレンジャーとしてカンツォーネやロックと関わりをもったりして、いろいろな活動をしていたようですが....。
ともあれ、これはおそらくエンニオ・モルリコーネの後塵を配したB級映画音楽家といったとポジションで作られたものでしょう。音楽的には非常にユニークで、これはおそらく彼がアルゼンチン出身という影響が強いのでしょうが、まずはメイン・テーマできこえるハープを効果的に使ったエキゾチックで鄙びたムードが独特の印象を残していますし、アコスティック・ギターをフィーチャーした叙情的な作品も良い味を出しています。また、かなりモダンに処理されたオーケストレーションも特徴的で、7曲目では「ペトルーシュカ」そっくりな響きが出てきたりして、けっこう楽しいものがあります。
それにしても、ルイス・エンリケ・バカロフという人、前述のとおりオーケストレーションはユニークだし、イタリア的なところとエキゾチックなところが妙に入り交じった旋律もおもしろいし、けっこう看過できない存在かなぁ....と思い始めました。とりあえずオスカーを受賞したという「イル・ポスティーノ」でも聴いてみようかな。
さて、肝心の音楽ですが、担当したのはルイス・エンリケ・バカロフという人。今調べてみたら、この人最近でも現役で1994年の「イル・ポスティーノ」でなんとオスカーを受賞して今やすっかり大家となってしまったようです。昔はイタリアの映画音楽家の中でも知る人ぞ知るという感じだったように思いますが、その知名度が急激上がったのはやはりニーノ・ロータの死後、フェリーニの「女の都」なども手がけるようになったあたりからでしょうか。もっとも彼はそれ以前からアレンジャーとしてカンツォーネやロックと関わりをもったりして、いろいろな活動をしていたようですが....。
ともあれ、これはおそらくエンニオ・モルリコーネの後塵を配したB級映画音楽家といったとポジションで作られたものでしょう。音楽的には非常にユニークで、これはおそらく彼がアルゼンチン出身という影響が強いのでしょうが、まずはメイン・テーマできこえるハープを効果的に使ったエキゾチックで鄙びたムードが独特の印象を残していますし、アコスティック・ギターをフィーチャーした叙情的な作品も良い味を出しています。また、かなりモダンに処理されたオーケストレーションも特徴的で、7曲目では「ペトルーシュカ」そっくりな響きが出てきたりして、けっこう楽しいものがあります。
それにしても、ルイス・エンリケ・バカロフという人、前述のとおりオーケストレーションはユニークだし、イタリア的なところとエキゾチックなところが妙に入り交じった旋律もおもしろいし、けっこう看過できない存在かなぁ....と思い始めました。とりあえずオスカーを受賞したという「イル・ポスティーノ」でも聴いてみようかな。