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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

肉乾

2007年04月25日 12時25分26秒 | 台湾のあれこれ
 肉乾は台湾の名物である。お土産屋さんなどに行けば、まずは見ないところはないという代物だ。日本だと外国人向けのおみやげとなるような食品と、日本人が日常的で食べるものは微妙に一致しないと思うのだが、これは台北のいたるところにあるコンビニにも大抵置いてある(おみやげ用は箱、コンビニでは袋という違いはあるし、中身はほとんど同じなのにおそろしく値段が違ったりするが-笑)。例えば、ささきいかのようなものは、おそらく日本人にとっては非常にポピュラーな日常食ではあるが、外国人向けの「日本の顔」として、通用しているかといえば、そうでもないでもないと思う。ところが、これは台湾人の日常食でありながら、おみやげ品としても立派に流通しているのが凄い。

 さて「肉乾」だが、これは私の購入した範囲では「猪肉乾」と「牛肉乾」の2種類がある。肉乾という字面から大体想像はつくと思うが、要するに「味付け干し肉」のことで、気取っていえば、「ポークジャーキー」とか「ビーフジャーキー」ということになるだろうか。ちなみに、お土産屋さんよっては「肉の佃煮」と紹介するところもある。味の方だが、腸詰めなどと同じようなおおらかな甘さと、多少エキゾチックな野趣を感じさせる辛みが奇妙に入り混じった独特な味付けである。食感はジャーキーのような堅さはなく、ごくごく柔らかいのもユニークなところだろう。加えていえば、こういうつまみ系のものは大抵そうだが、とにかく「後を引く」、「クセになる」味で、酒のつまみなどにすると、一袋くらいあっという間に平らげてしまったりする逸品だ。
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シェーンベルク 交響詩「ペレアスとメリザンド」 聴きくらべ [1]

2007年04月25日 00時05分09秒 | マーラー+新ウィーン
 実は「浄夜」と平行して、これの次の作品である交響詩「ペレアスとメリザンド」もぼちぼちと聴いていたりもしました。この曲も「浄夜」同様、濃厚な後期ロマン派な情感に満ちた官能的な作品ですが、オーケストラは4管、演奏時間は45分と「浄夜」と比べてより大規模で大きなスケールをもった作品になっています。曲は大別して4パートに分かれていて、第1部は主題提示部、第2部がスケルツォと緩徐楽章に相当し、後半の第3部は展開部、そして第4部が主題再現部と、4楽章制の交響曲を構成する要素を巨大な単一楽章としてまとめた構成となっています。プログラムは有名な北欧の伝説「ペレアスとメリザンド」をメーテルランクが戯曲化したもので、メリザンドという女性を巡るゴローとペレアスという兄弟の三角関係がストーリーの流れになっていますが、本日、聴いたのはとりあえず2種類ですが、「浄夜」と似たような感想になると思いますので、とりあえず簡単に....。

・バーメルト指揮スコッティッシュ・ナショナル管弦楽団
 イギリスのマイナー・レーベル、シャンドスから出たもので、バーメルトはシャンドスのハウス・コンダクター的存在で同レーベルではストコフスキー編曲のワーグナー集とかいろいろおもしろいレパートリーを収録しているスイスの指揮者。スコッティッシュ・ナショナル管弦楽団はヴァレーズ・サラバンデのサントラ(スコア)録音の常連です。この演奏は87年の収録で、カラヤンが以降の「ペレアスとメリザンド」としては、けっこう早い部類になるとと思いますが、カラヤンが引きずっていた表現主義的だとか世紀末といった同時代性とはある程度決別した「古典化したレーパートリー」を目指した演奏といえます。またこの指揮者の個性なのか、表情も淡泊で全体にあっさりとした流れでもって、瑞々しさを湛えた演奏になっているのが、そうした印象を倍加している気がします。オケも好演ですし、録音も色彩的ななかなか楽しめる演奏になっています。

・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 90年の収録、ロスとの「浄夜」はそうでもなかったですが、こちらはメータのアクのようなものがよく出ていて、私の好みとはどうもしっくりきません。前にも書いたとおり、じっくりと描写して欲しいところではなぜかすーすー流れ、逆部分ではなぜか弛緩気味になってしまうあたりがそうなのですが、この人の作り出す色彩感というのも、こちらの先入観かもしれませんが、どこか東洋風にエキゾチックなところがあったりして、そのあたりもそこはかとない違和感を覚えます。とはいえ、そのスケール感と大柄なプロポーションはこの「音の饗宴」と呼ぶに相応しい曲にはマッチしていますから、客観的にみれば、この曲を楽しむには不足のない演奏といえると思います。事実、今回はこの演奏を一番持ち出してきて、Walkmanなどでも頻繁に聴いていたのですが、ある程度比較する演奏ががなければ楽しめてましたから....。ちなみにこの録音、大太鼓の迫力が凄いです。
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