朝日新聞千葉版によれば、87才の眼の不自由な婦人が、その不自由
さにも関わらず「書」の展覧会に作品を出品されたそうです、千葉市の
老人ホームに暮らす岩田園子さんのことです、岩田さんは30代から
書道をはじめ40代半ばで緑内障が発症し右目が手遅れ状態で左目も
かなり具合が悪いということで、書道にも長らく遠ざかっていたのです
が、介助付添い者の方に昨年生まれたお孫さんのために自分の書を
プレゼントしたいと熱望するようになり、書の会に入会され久々に作品
創作に至ったのだそうです、写真が掲載されていましたが「自由書」と
いうことでさすがに生き生きとした活力溢れる出来映え、とても眼の
不自由な老人の書とは思えません、こうなると心眼で書いたとしかいえ
ません、知人の幼いお孫さんへの痛いばかりの愛情と責任がこの雄大
な書を書かせたといって間違いないと思いました
ところでわたしも40代初めのころから緑内障が出て、右目が不自由です
左目がそれ程悪くないのでなんとか日常生活を送れています、早い時期に
両眼ともレーザー治療も受け、その後もずっと病院へも定期的に通院し、
検査を受け点眼薬などいただいたり状態把握をして過ごしております
これ以上に悪化しないようにしています、従って緑内障とも長い付き合い
になっており、こうして治療を受けていてもじわじわと病状が悪化するの
を感じています、人生がいつ終わるか分かりませんが、眼を守るという
ことは自分と社会とにかかわる責任と義務を果たしてゆく上にも実に
大事なことと思わないわけにはゆきません、眼を使わないわけにもゆき
ませんし、映画も観ます、コンピューターも見ます、タブレットも見ます、
こうして生活できることは誠に感謝です、できたら上で述べた岩田婦人
のように他人のために役立ちたいと願います