今日の2台目は Braun, SK 55 でお話ではドイツから動作良好と云うことで購入したがターンテーブル
の回転が遅く、ラジオは機能しないとのお話だった。 この種の機器の修理、改造のご依頼はこちら
の HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。
早速動作を確認したが伺った通りだった。
ただターンテーブルは全く回転せず、調べたところ配線が1箇所切れていた。
ターンテーブルは良好に回転する様になり、電源の ON-OFF にも問題は無かった。
ラジオ部分の動作に取り組んだが FM は短時間動作したが直ぐに停止して仕舞い、AM (MW) も動作
が停止した。
FM/AM の周波数変換を担っている真空管 ECC85 の劣化が想像出来たので交換した。
AM (MW) は問題無く動作する様になったが、FM は矢張り短時間で停止して仕舞った。 Braun 製品
だけで無く類似の回路を多く手掛けて来たが FM が短時間で停止すると云うのは初めてとなった。
3月10日 昨日帰宅間際に FM フロント・エンドの動作を診てみた。それと古い姉妹機種では ECC85 を
FM と AM (MW) の局発に使っていたが今回の機種では AM (MW) の局発は後年のモデルと同様周波
数変換用 ECH81 が使われていた。
若干だが古い物とは回路が異なっており帰還量調整用のトリマは固定コンデンサ (11pF、最上段左)
に代わっていた。 既に1時間近くランニングを続けているが良好に動作しているので日本バンドえの
改造に取り掛かろう。
FM のカバレッジの改造に取り掛かった。 上は Inter FM(鶴見中継 76.5MHz) 、下は同局のメイン
89.7MHz 受信時。
ペーパー・コンデンサの劣化が想像出来るので念の為交換した。
外部入力用の本体内の改造を行った。 上は外部入力コネクタと FM の簡易アンテナを繋いだところ。
また AM の場合の簡易アンテナ接続位置は上の画像の様になる。
AC プラグをどうするか? 電圧を間違えない様左の物が望ましいが。 ご依頼主に誤って明日無事
届く様とお伝えして仕舞ったが、明日発送するので届くのは早くとも明後日となる。 失礼しました!
3月14日 ご依頼主からラジオの動作は良好だったがターンテーブルが全く回転しないとの報告を頂い
た何とも解せないが再度診るしか無い。 多分単純な問題とは想うが残念ながら信頼性に欠ける。
3月17日 ご依頼主から今朝届き早速診させて頂いたが先日切れていた箇所が再度切れていた。 こ
の部分はターンテーブルの振動に依ってストレスが掛かる場所なので、これまでより長く また強度の
強そうなビニール線で補修した。 責任を感じ送料等は負担させて頂いた。