テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, 5-303W

2018-12-16 15:54:17 | Weblog

  今日の物も可成り早い時間に最寄りの営業所に届いていたが午後2時を過ぎても届かず、担当者に
電話をし今日は午後4時には帰って仕舞うことを伝えた。そんなに遅くはならないとの話だったが
結局届いたのは午後3時56分で今日は殆ど何も出来なかった。   この種のテレビの修理、改造のご
依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

電源コードが無く、また裏面に4か所在る固定のネジは3つしか使われて無かった。

お話では通電しないとのことだったが一応電源回路は繋がっていたが全く反応は診られなかった。

12月17日 朝一で修理に取り掛かった。 電源の一次側には問題は無かったが二次側の電圧が殆ど
発生せず、調べたところ2次側の電流が3Aも流れていた。

先ず電源に使われているセレン整流器(の出力端)が略短絡していた。

同様のセレン整流器を持っていたので交換したが相変らず電圧が発生しない。 

回路を追った結果上の基板内で電源回路がグランドに落ちていた。

更に調べを進めた結果上の画像に診られるトランジスタ2SD64 (Hor.Buff) のB-C間が短絡していた。 

B-C間がショートしていた2SD64を回路図通りの2SD65に換えた結果+12V電源回路は良好となった。

ところが通電後一瞬水平偏向も動作した様 (音声出力からの類推) だったが直ぐに停止して仕舞った。
水平発振の2SC140は手元に新品は無いがどうするか? それともHBTに可也の電流が流れたことが
想像出来るが(この巻き線を通じて+12V電源がグランドに落ちていた)巻き線が傷んだのだろうか?

HOR.OSC 2CS140 を駄目元で外してみた。 hfeは若干低く感じたが使えないレベルでは無かったが
念の為手元に在った2SC1103A に交換してみたが残念ながら変化は診られなかった。

こうなると水平ブロッキングトランス (HBT) の巻き線が怪しくなるが今日はここまでで時間切れとなった。

12月18日 今回のHBT (435-006) と同じ物をストックの中から探した。

幸い同じHBTを使っている基板が見付かったので交換してみた。

今回のHBTの回路図の下の巻き線はレアショートしたのか抵抗値は0Ωだった。 交換した物は約2Ω

トランジスタを2SC140 に戻し通電してみたが水平は一瞬だけ発振した。 トランジスタを2SC38 に換え
試してみたが変化は無かった。 ブロッキング発振なので通常それ程難航しないのだが? 今日は家人
の病院に付き添わねばならず間もなく家路に就くことになる。

12月19日 何故水平発振が発振しないかが何とも解せず持ち帰った回路図を穴が開くほど眺めた。
フト今回外した上のHBTの脚5本の内下の中央は途中で切られていることを思い出した。 確か昨日
交換したHBTには5本全てが揃っていたのでもしやと導通を当ってみた。

予想は的中し真ん中の脚はタップでHOR BUFFトランジスタのエミッタに繋がっていた。 パターンの
処で脚を浮かし回路図通りの回路とした結果水平発振も動き出し輝線が出現した(下の画像)。

高圧が出て輝線は現れたが垂直振幅が殆どゼロだった。

垂直の回路を細かく当るより使われている電解コンデンサを交換した方がテットリ早いので交換した。

振幅は十分では無いが一応垂直も振れる様にはなったが同期が殆ど取れず、また音声出力が無い。

イヤハヤ今回のモデルと同様の物は数十台手掛けて来たが今回の様に梃子摺ったことは記憶に無い。  

同期に関係する電解コンデンサも交換してみた。

直接は関係無いハズだが音声は出る様にはなったが同期に付いては変化は診られなかった。

12月20日 アプローチの仕方を変え取り組んだ。 上手く動作し始めて呉れた。 上は焦点調整前。

ブラウン管前面に汚れ(虫の死骸)が在ったので先ずは前面部分の分解に取り組んだ。

分解は簡単では無く何回やっても慣れないが、上手く取り除け組み立てた。

焦点調整も行ったがカメラとのシャッタースピードの問題で黒い帯が現れている。

百点満点では無いが実用となるレベルには持って行けた。 既に1時間以上連続運転を続けている。

 

 


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