上は簡単にクリーニングを行った後の画像で、下はお預かりした際の画像。
今日お預かりしたのは Blaupunkt の Bremen で1960年代前半の物と想われた。 この種のカー ラ
ジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお
問い合わせ下さい。
長らくカーラジオの修理をやっているがここまで傷んだ物は初めてと云える。 上の電源スイッチ兼
ボリュームのシャフトは全く動かなかった。
電源スイッチは壊れていたので直結し、動作を診てみたが何ともはや問題だらけだった。
ゴーサインを頂いたのでレストアを開始した。 今回のモデルは電源が6V/12V、極性も-/+アー
スが選べるモデルで電源の自由度が高い。 確かVWも1964年を境に6Vから12Vに変わった。
ケミコンの劣化が激しく交換した。 次いで最も難航することが想像出来るスイッチに取り組んだ。
スイッチ付きのボリュームは故障頻度の高い部類に属するが、同じ物さえあれば簡単なことだが
殆どの場合同じ物は手に入らず、勢い何とか工夫を凝らし直すこととなる。
5月3日 昨日の続きに取り掛かった。 幸いスイッチ部分も何とか直り、ランプに取り掛かった。
12V用は辛うじて国内で手に入るが6V用は無く、口金だけを生かし別の小型ランプを組み込んだ。
サンドブラストが有れば錆も可也落とせるのだがワイヤーブラシ等で出来るだけ錆を落とした。
一通りの作業を終え全体を組み上げ、最終チェックに取り掛かったがダイアル・ポインターが途中
で何かにぶつかって仕舞った。 再度内部を診て直ぐに理由は分かったが何と側面に使われてい
るネジがスラグ機構の端にぶつかっていた。 ワッシャを使い回避したが寸法がギリギリだった。