今日お預かりしたのは Braun の Audio 300, SK 5. RT 20 の3台で動作確認、カートリッジの組み
込み外部入力ケーブルの作成、FMの日本バンドえの改造等をご依頼頂いた。 こちらえのご連絡は
ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお願い致します。
10月16日 動作確認に取り掛かったが先ずカートリッジのシェルが異常な角度で固定されていた。
無理な力が加わった様でシェルが変形していたので少しづつ修正した。 演奏開始位置もズレていた。
AM/FM のアンテナ用分配器を使ってみた。
右のチャンネルの出力が無く回路を調べた。 原因は直ぐに見付かり両チャンネル共良好となった。
ターンテーブルは最初良好に回転していたが途中で止まって仕舞い仕方なく表に出した。
電源スイッチ2系統にも問題は診られず、再度通電したところ良好に動作した。 不思議!
ダイアル部分のランプが消えていたので交換した。
AM のダイアルは見掛け上回っていたが実際は全く回っていなかった。 今回もバリコン(減速機構)
が固着していている様だったが Braun の類似機種に良く診られる問題で修理は可成り難航する。
先ずはターンテーブルの回転数調整範囲を確認してみた。 本来は1KHzが最小は944Hz、最大は973Hz
モーターの底部に 4mmのビスが2本添えられていたが他では見たことが無い。 これらはモーター
を固定しているゴム部品が劣化し高さが低くなって仕舞ったのを補正する為だった。
回転数調整機構を若干改造した。 モーターの回転が止まったのもこのビスが関係していた。
速度調整機構改造後の調整範囲を診てみた。 上は最小回転数 986.36Hz、下は最大回転数 1,027Hz
本来の 1,000Hz が得られることが分かった。 999.38Hz=-0.7Hz=-0.07%
10月17日 AM 用バリコンが回転しない問題に取り掛かった。 イヤハヤびくともしない!
結局2時間半程格闘し何とかスムーズに回転する様にはなったが2種の界面活性剤を使い、ネジザウ
ルスで強引にシャフトを回したがお陰でシャフトが一部変形して仕舞いプーリーが外せず参った。
明日はダイアル・ストリンギングに取り掛かろう。
10月18日 ダイアル・ストリンギングに関する説明図に従って糸掛けを行ったがダイアルがフルに
は動かなかった。 プーリーの位置を微調整しフルに動かせる様になったが実に3.5時間程を要した。
実際にダイアル・ポインターを加えフルに動かしてみた。
クリスタル・カートリッジは一応機能したので組み込んでみたが実際の動作では音量が少なかった。
テスト・レコードを使い回転数を確認した。
3回の平均値は 1,061Hz=+6.1%
10月15日 回転数を上げるべく加えた物を外してみた結果回転数は -6% 程となったどちらも本来
の回転数から 6% 程ズレており何方を選ぶか迷う。
10月15日 FM のカバレッジの改造に取り掛かった。
シャーシを表に出すには前面に在るツマミを外す必要が有るが選局ツマミが何としても外れない。
色々と試みたが何としても外れず遂に壊して仕舞った。何とエポキシ系接着剤で止められていた。
何故接着剤で固定する必要が有ったのか理解に苦しむが壊れて仕舞った物は工夫して戻すしか無い。
シャーシを外さなくとも FM のフロントエンドは調整出来そうだったので無理をする必要は無かった。
フロントエンドの調整に取り掛かり下端を 79MHz に持って行った。