テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Wurlitzer, Model 503

2024-03-13 12:17:44 | ジュークボックス

今日お預かりしたのは初めてとなる Wurlitzer, Wide Range Sound System, Model 503 で Bass
の調整が出来ないとのお話だった。  この種の物の修理、動作確認等のご依頼はこちらの ホー
ムページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

VR のセンターに繋がっている C7 (.006μFに.0068μFを加えた)。また C6(.03μFに.047μを加えた)

最初音量が少なく不思議だったが 6SC7 (6CS7は間違い)が点灯していなかった様だった。

念の為 6SC7 の gm を診てみたが問題無い値だった。 その後音量は大幅に増加した。

電源回路に入っているチョーク(フィールド・コイル)の接続が回路図では間違っていた。  電源
トランスの高圧巻き線のセンターとグランド間に入るのが本来の接続だが+Bに繋がっていた。

C,R の定数が別に記されていると分り難く、またこの当時の 1MΩ を 1000000Ω、750pF を
0.00075μFと表すのは分り難いので昨今の表示に換えた。

回路の働きが分からず M さんにメールを送っておいたが PC が変わり回路の解析ソフトが無くなっ
て仕舞ったとのお話だったが、幾つかヒントを頂いたので早速確かめてみよう。

3月14日 M さんからこの辺りに問題が在るのでは無いかとご意見を頂いたので改めて抵抗値を確
認してみた(上の回路図)。 更に C7 を 0.022μFに増加させると良いとのお話しも頂いた。

M さんが同一回路を仮に組み動作を確かめたところ良好だったとのことだったが、 C7 も大きく
してみたが BASS の特性は全く変化が無かった? 不思議だ!

3月15日 何とも解せず、動作確認は M/Dプレーヤの信号を加え中型のスピーカーからの実際の
音で確認しているがもしかして途中の回路が低域をカバーしていないのかとトーンコントロール
直後の信号で確認してみたがここでも全く変化は診られなかった。

3月16日 今日は M さんにご足労頂き診て頂いた。 結果こちらの音声信号の加え方に問題が見
付かり、また動作確認をオシロで行った結果元々の回路の R2を外した状態で (100Hz) Min-Max
約 6dBの差が診られ、耳でも変化は認識出来た!

コメント
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