テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Collins, 75A-4

2020-07-08 15:46:38 | 通信機

今日の2台目は明日の配達と考えていた Collins, 75A-4 で自分でも一時期使っていた機種だが近々取
り組ませて頂こう。 この種の受信機の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ に
お願い致します。

7月9日 実際の動作を診てみた。 メインのノブのバックラッシュが可成り大きかった。

当初前面のヘッドフォン出力を使ったが音声が途切れるのでステレオ用のプラグに問題が在るのかと
裏面の 4Ω の出力にスピーカーを繋いだが症状は変わらなかった。

単に音声出力だけでは無くSメーターの振れも大きく変動し(下の画像では 4 程度を示しているが実
際はゼロと上の画像の値の間を行き来していた)短い時には1秒周期程度で変動していた。

これまで可成りの数の受信機を手掛けたが今回の様に信号レベルが大きく変動すると云うのは初め
ての経験となった。 可成り難航しそうだが何処から取り掛かるか?

7月10日 可成り短い周期で受信不能となる問題に取り掛かった。 *今日デジカメを作業台から落
とし壊れて仕舞ったので当面画像がアップ出来なくなりました。 終段から徐々に前に進んだが V6
IF Amp.の辺りまで進んだところでピタット問題が出なくなった。 その後念の為に全ての真空管のgm
又は エミッションをチューブ チェッカーで確認したが V22, 6AQ5 が 32/46 と低かったが他は特に問
題は無かった。 他にメインノブにバックラッシュが診られたので手を加えた(久し振りにブリストルレ
ンチの出番となった)。 明日は IF 等の調整に取り掛かろう。

7月11日 昨日安定に受信出来る様になったので IF の調整に取り掛かった。 それも終わったころ
実際のアンテナ入力でどの様に機能するかを確認したところ反応が無かった。  仕方なく後方から
徐々に問題が何処で発生しているのかを追ってみた。 どうもメカフィルの処では問題は無かったが
その前段 (2nd Mix 6BA7) の入力側で信号は途切れていた。 最初真空管ソケットでの接触不良を
疑ったがもう1本の 6BA7 と交換したところこの部分は正常に機能する様になった。 結果 1st Mixに
移した 6BA7 に軽く衝撃を加えると動作したりしなかったりと非常に不安定だった。 このことから最
早 6BA7 の交換しか手は無いが手持ちが無くオークションで入手するか?

7月12日 昨日 IF の調整をした際に AVC 回路が上手く動いて無い様だったが今日改めて診たところ
正常に機能していた(昨日は久々に VTVM を使ったがこちらに問題が在ったか?)。

電源コードの根本が可成り悲惨な状態になっていた。

午後 7 と 14MHz帯を聴いてみた。 7 MHz帯は近くの局以外に四国等が良好に入感した。

14MHz帯では VK(オーストラリア)の局が2局可成りの強度で入感した。

14 MHz帯では VK 以外にも電波は強力では無かったが数局東南アジアの局が入感した。

オークションに出品されていた 6BA7 が上手く落札出来ると良いのだが。

7月13日 ACコードの根本の問題に取り組んだ。

7月19日 発注していた 6BA7 が届いたので早速交換し動作を確認した。

 

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Pye, TCR-1000/SU/

2020-07-08 15:39:20 | 

今日の1台目はPyeのカーラジオ TCR-1000/SU/で電源の極性の変更、動作確認等のご依頼を頂いた。
配達時間の指定が無ければ午前中に受け取れたのだが何故か午後の指定が有ったので途中5時間も
保管され夕方となって仕舞った。  時間指定をするなら相手の都合を聞いてからにして欲しい。  この種
のカーラジオの修理等のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致し
ます。

12V、プラス・アースでラジオは一応動作したが選局が全く出来ない。

選局機構が何とも重くスラグ同調の機構が動かない。 接触面に注油してみたが殆ど変化無し。

ダイアル糸は合計6+2個のプーリーを使い丁度昔習った滑車の様な仕組みだった。 しかしこの様
な方式でダイアルが左右に動くのが何としても分からない。

7月9日 ゴーサインを頂いたので外部入力の増設と、パイロットランプの交換に取り掛かった。
しかし当初依頼された電源の極性の切り替えは行わないとのことで驚いた。 当然極性の切り
替え方を時間を掛け調べなければならないが、やらなくて良いと云われた以上費用を請求する
訳には行かず全くの無駄働きとなる。 

  この機種を手掛けることになった時に最初に行ったのはインターネットで技術資料が手に入らない
かとアレコレ探してみた。 その時に唯一 Radio Museum に資料が在る様だった(以前こことはヤリ
トリが有り頼めば手に入るとは考えたが当時の PC が壊れて仕舞いメールを見ることが出来ない)。
その記事の中に意味不明の部分(記憶では RV 1961 P229 )が有った。  帰り際、こちらの蔵書の
一冊 Radio and Televisin Servicing, 1961-62 models, 229ページを見てみたが灯台下暗しとは正に
このことで動作が不明だったダイアル糸の引き回し(Drive-Cord Details) に付いても細かく記されて
いた。 これまで米国製のカーラジオで真空管を12Vで動作させているモデルは何度も手掛けたが
英国製では初めてとなった。 (米国製の様に+B 12V用に開発された真空管は使われて無かった)

7月10日 ゴーサインを頂いたのでダイアル糸の問題に取り掛かった。

片端を固定しているスプリングが外れており、またテンションも低くなっていた。

プーリーの幾つかの回転が重くなっていたので手を加えた。

一応本来の引き回しにしたがテンションが低く殆ど滑って仕舞った。 如何にしてテンションを上
げるかで難航したが何とか十分となり滑ることは略無くなった。

実際に使用したが中々良好だった。 サテ、電源の極性?外部入力は単に外部入力固定で良いのか?

7月11日 外部入力アダプタを増設し、動作を再確認したところ選局機構が空転していた。 仕方無く
再度分解しテンションを更に上げた(若干周波数表示が高い方にズレた)。 他にボリュームのグラン
ドラインが切れていたのが見付かった(怪我の功名)。

 

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