今日お預かりしたのは Braun, Atelier 1-8 で針が滑って仕舞うとのお話だった。この種の装置の修
理、改造のご依頼はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
使われているカートリッジが不明だったが SK451を想定して交換針を用意しておいた。
先ずは針先を指先で確認してみたが可成り擦り減っている感じだった。
本来は上の状態で使うハズだがこちらでは殆ど出力が無く、下の78回転の方で演奏した。
結果普段テストに使っているレコードの表裏両面で確認してみたが一度も滑ることは無かった。
レコードプレーヤ動作の場合発振 (ハウリング)?が起こるとのことだったのでスプリングを診てみた。
改めてカートリッジを見てみたが SK451 の様に針だけ交換出来るタイプでは無く、カートリッジご
と交換しなけらばならないタイプだった。ただクリスタルカートリッジは現在入手が非常に困難。
ご依頼主に状況を伝えたところ12インチの盤ではどうかとのことで試してみた。 お話の通りこちら
では可成り音飛びがみられた。トーンアームの動きに問題は診られず、12インチでも関係無いハズ
なのだが何とも解せない。 それと12インチの盤の外周近く (2曲目) までは音飛びが診られたが3曲
目以降では診られ無くなった。 また若干歪が感じられた。
以前 Braun のレコードプレーヤの修理依頼を頂いた山梨のお店が使えそうなカートリッジを持って
いらっしゃるのを思い出しご依頼主から聞いて貰った。上手く使える物が入手出来ると良いのだが。
(もし入手不可能だった場合、こちらで国産のカートリッジを組み込むことになるが費用が発生する)
12月15日 残念ながら山梨のお店の物は変形している為使えないとのことでこちらで国産の物を
組み込むことになった。
組み込みそのものは上手く行ったが実際に演奏したところ音飛びの問題は改善されなかった。仕方
無く先端部分に2g程のウエイトを加えた。 どうもターンテーブルが回転により若干上下するのが
原因?
結果音飛びは無くなり先程来連続運転を続けている。
ターンテーブルの構造からは盤が上下する様には見えないのだが!