今日お預かりしたのは以前も同様の物を手掛けたことがある Radiomobile のカーラジオでMW、LW
の2バンドモデルです。 車はプラスアースとのお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造等
に付きましてはこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
早速通電しようとして電源の極性を確認してみたがマイナス・アースとなっていた。
調べを進めたが残念ながら動作はしていなかった。 この時代の Radiomobile の物はトランジスタ
に問題が在ることが多いが、多分今回もトランジスタに起因していると想像出来る。
ゴーサインを頂いたので明朝から取り組ませて頂くが、今回のモデルの高周波段には多分AF117
が使われているのでは無いかと想う。 類似のトランジスタは松下電子も (Philipsとの技術提携か
ら)昭和30年代中頃から製造しており、初期のSONYのマイクロテレビのIF段にも多用されていた
が、この松下の2SA70にしてもAF117同様信頼性は若干低く動作しない物を良く目にする。
4月1日 先ずは分解に取り掛かった。
回路を追ったところどうも高周波段が機能していない様だった。 トランジスタAF117を外して特性を
診てみたがE-B間が見事に短絡していた。
トランジスタを交換し好結果を得られたので最後に極性をプラス・アースに改造し終わりとした。
4月2日 改めて極性を確かめたところマイナス・アースとのことだった。