透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝焼け 波志江PAにて

2017-11-14 | E 朝焼けの詩


北関東自動車道・波志江PAにて(群馬県伊勢崎市) 撮影日時171102 05:59AM

 せっかく撮った写真だから削除しないで載せておきたい。11月2日、午前3時前に自宅を出て福島県に向かった。北関東自動車道の波志江PAに着いた6時ころは朝焼けがきれいだった。ここで朝食をとりながらしばし見とれていた。


自宅から波志江PAまでの走行距離:211km


82円切手

2017-11-13 | D 切手



 今では書類もメールでやり取りすることが多くなったが、有印文書などは郵送することになる。

数日前に受け取った封書に貼ってあった82円切手は柿をデザインしたものだった。同額の切手でも種類が多くて、初めて見るものも少なくない。この切手も初めて見た。

ネットで調べてみると、伝統色シリーズ第1集として今年(2017年)の9月20日に発売された切手だった。これは「柿色」の切手だが、他にも紅葉(もみじ)色、月白(げっぱく)、黄金色、栗色、萩色、玉子色、胡桃色、枯草色、鶸(ひわ)色の切手がある。

鶸色ってどんな色だろう? 他の色は分かるが鶸色が分からない。

ネット検索して、鶸色は鶸の羽の色にちなんだ色名で、黄みの強い明るい萌黄色のことという説明が見つかった。ネット上には色そのものも載っている。鶸萌黄、萌黄色、鶸茶・・・。よく似た色の名前だが、昔の人は色の微妙な違いも捉えて別の名前を付けていた。自然に密着した暮らしをしていただけあって、現代人より感性が豊かだったのだろう。

化学的な人工色に囲まれた生活だと感性が鈍るなぁ。


 

 


映画「ドリーム」を観た

2017-11-11 | E 週末には映画を観よう

■ 1961,2年 時のアメリカ大統領はケネディ。宇宙開発競争においてアメリカはソ連に大きく引き離されていた。その頃NASAで活躍していた黒人リケジョ3人の実話に基づく物語。



リケジョ1人目 数学の天才少女だったキャサリンは今では夫に先立たれて娘3人を育てるシングルマザー。彼女は卓越した計算能力を買われてNASAの宇宙特別研究本部に配属されるも、白人男性だけのフロアは針のむしろ状態。白人と黒人はトイレが別で彼女は書類を抱え、走って800mも離れたトイレへ。その様子がコミカルに描かれている。彼女は宇宙船を楕円軌道から放物線軌道にどのポイントで変えるか、宇宙船の着水ポイントを正確に求めるといった高度なレベルの課題に優れた計算能力を発揮し、次第に一目置かれる存在になっていく。当時はスーパーコンピューターがまだ稼働しておらず、宇宙船の軌道計算などは手計算で行われていた。

映画を観ていて救われたのは総括責任者のハリソン(ケビン・コスナー)には差別意識や偏見がなかったこと。時々席を外すキャサリンを問い詰めたハリソンに対してキャサリンが具体的に事情を訴えるシーンには胸が詰まった。事情を知ったハリソンが有色人女性用トイレの室名札をハンマーで叩き壊して一言、「NASAじゃ、みんな小便の色は同じなんだ!」。ただ、ここで壊すべきは白人女性用トイレの室名札ではなかったのかな。

リケジョ2人目 計算部門のリーダーとして働くドローシーは不当な扱いを受けながらも女性管理職を目指して頑張っている。ドローシーはスパコンが導入されれば、自分たちの仕事がなくなることを察知、それに備えてプログラミングをいち早く学び、その習得の必要性を同じ計算部門の黒人女性たちに説く。そして彼女たちは導入されたIBMのコンピューター室で働くことになる。

リケジョ3人目 メアリーはエンジニアとしての資格取得のためにに必須のプログラムを白人専用学校で学べるように裁判所へ請願して許可を得る。この時メアリーが判事に向かって訴えた、その弁舌が冴えていた。それに私は感動の涙。

3人の黒人リケジョたちは理不尽な対応にもめげず、きっちり仕事をすることで実力を示し、立ちはだかる障壁を越えていく。その姿には本当に感動した。久しぶりに好い映画を観た。 そうか、意志のあるところに道はある、か・・・。


 


ブックレビュー 1710

2017-11-10 | A ブックレビュー



■ ブログを始める前は読書録として読み終えた本を書棚に順番に並べていって、それを写真に撮ってダイアリーに貼っておくという方法を採っていた。こうしておけば、その年に読んだ本が一目瞭然。実に簡単な方法だった。ブログを始めてからも基本的には同じで、読んだ本を撮って載せている。読書録としてはこれだけで構わないが、次第に内容も記録するようになってきている。

先月10月に読んだ本はこの2冊だけ。今回は横着をする。


『日本の仏像 飛鳥・白鳳・天平の祈りと美』長岡龍作/中公新書 過去ログ



『カラダの知恵 細胞たちのコミュニケーション』三村芳和/中公新書 過去ログ

こんなにも精緻なシステムが自分のカラダにも備わっているのか・・・。


 


938 長野県東御市滋野の火の見櫓

2017-11-09 | A 火の見櫓っておもしろい


938 東御市滋野 国道18号脇に立つ火の見櫓 4脚4〇型 撮影日171103

 茨城県筑西市と栃木市藤岡町の道路またぎ櫓を見てから、国道50号(茨城県水戸市と群馬県前橋市を結ぶ一般国道)で群馬県前橋へ向かう。走行中、ヤグラセンサーは反応しなかった。前橋ICから関越自動車道に入り、藤岡JCTで上信越自動車道へ。小諸ICで下りて国道18号を走行する。

東御市滋野でこの火の見櫓と再会した。写真でも分かる通り、国道がくの字にカーブしているところに立っているため、アイストップとなって遠くからでもよく見える。東信では細身で背の高い火の見櫓は一般的なタイプだ。

その後、何回か通ったことのあるルートで松本へ。  走行距離:911.6km


本稿を以って11月2日、3日の道路またぎ櫓、狛犬巡りの記録終了。


937 佐野市高山町の火の見櫓

2017-11-08 | A 火の見櫓っておもしろい


937 栃木県佐野市高山町の火の見櫓 4脚〇〇4型 撮影日171103

 栃木市藤岡町の道路またぎ櫓を見て、後は帰るだけ。で、しばらく一般道を走ることにした。旅行先でもヤグラセンサーはちゃんと機能して、遠くからこの火の見櫓の屋根に反応した。道路沿いに立ち並ぶ電柱の中にキリっと火の見櫓が1基。半鐘も無いがスピーカーも無くてスッキリとした見張り台。少し頭でっかちかな(屋根が大きいかな)。



柱材と水平部材、リング式ターンバックル付きブレースで構成された櫓は長野県内でもごく一般的なタイプだ。



見張り台の床面に注目。放射状に架けた部材の上に同心円状に床材を載せている。これは見たことがない床面構成だ。手すりの飾りはよくあるデザイン。



ラッパ状の屋根の下地を見る。奥の方の十文字に架けた部材の交叉部に半鐘を吊り下げていたフックが残っている。こんな小屋組みの建築空間もいいかもしれない。





脚元を見る。消防団員が出入りする正面のみブレースをかけないで開口をつくっている。かなりの錆、メンテナンス希望。


 


936 栃木市藤岡町の道路またぎ櫓

2017-11-07 | A 火の見櫓っておもしろい


936 栃木市藤岡町藤岡の火の見櫓 4脚44型 撮影日171103

 栃木市藤岡町の道路またぎ櫓は東武日光線の藤岡駅から、茨城県筑西市の道路またぎ櫓はJR水戸線の下館駅から共に徒歩圏内に立っている。9月10日に都内から電車を利用してこの2基を見に行こうと計画していたが、その時は直前に都合が悪くなって果たせなかった。



確かに道路をまたいで立っている。かなり背が高い火の見櫓だ。例によって梯子桟の数と間隔を知らべで、高さが約20mあることが分かった。脚の間隔は3.2m。T字路に立っていて、これ以上後退して写真を撮ることができなかったのは残念だった。





反対側からはこんな様子。櫓は脚元から見張り台の床面まで直線的に逓減している。高さの割には横架材が少なく、間隔が広い。



半鐘は撤去されてしまっている。屋根の4隅の飾りは蕨手とは言えない形をしている。





道路またぎ櫓の場合、地上から櫓内に梯子を設置すると通行の邪魔になるので外付けする。この櫓にも外付け梯子を設置してある。踊り場は必要最小限しかつくっていない。


 


935 栃木市藤岡町の火の見櫓

2017-11-07 | A 火の見櫓っておもしろい

 
935 栃木市藤岡町藤岡の火の見櫓 4脚無〇型 撮影日171103

 目指す道路またぎ櫓に着く直前に出合った背の高い火の見櫓。櫓は上方に向かって緩やかなカーブを描いて逓減している。そのカーブが美しい。

966の火の見櫓と同様にてっぺんに赤いスピーカーを設置してある。色が褪せているのは残念。

この櫓で注目は細部。あちこちに蔓状の装飾、装飾的部材を施してあることに気がついた。スピーカーの架台にもあるし、見張り台の下の方杖も装飾的。








見張り台下の装飾的な方杖 見張り台の床は鋼板と平鋼のすのこ状の床の併用


踊り場の張り出した部分を支える方杖も装飾的

アップで見ると錆が気になる。メンテナンスを!


 


934 栃木市藤岡町の火の見櫓

2017-11-07 | A 火の見櫓っておもしろい


934 栃木市藤岡町藤岡(栃木市消防署藤岡分署)の火の見櫓 4脚無8型 撮影日171103

 茨城県筑西市丙の道路またぎ櫓から栃木市藤岡町藤岡の道路またぎ櫓へ移動中にこの火の見櫓に遭遇した。屋根も半鐘もないが、建設当初からこの姿だったのか、分からない。何年か後に屋根を撤去し、見張り台に架台を設けてサイレンを設置したのかもしれない。

8角形の見張り台に8個の赤いスピーカー。なるほど! これがデザインの力か・・・。デザイン力があれば、このように魅力的なサイレン塔にすることができる。町のランドマークとして、この赤が効いている(言うまでもないことだが、あくまでも個人的な感想)。




 


筑西市のマンホール蓋

2017-11-06 | B 地面の蓋っておもしろい


筑西市丙の道路またぎ櫓の前のマンホール蓋



 筑西市は下館市、関城町、明野町、協和町が2005年に合併して誕生した。蓋の中心に筑西市の市章(*1)とOSUI(USUIかもしれない)の文字。市の花・サクラのつぼみが中心に向かって徐々に開いていくというなかなか冴えたデザイン。 


*1 この市章は、筑波山と河川に囲まれた緑豊かな大地をイメージし、人と自然が共生する筑西市の発展を表現しています。(筑西市のHPより)


933 茨城県筑西市の道路またぎ櫓

2017-11-06 | A 火の見櫓っておもしろい


933 茨城県筑西市丙の火の見櫓 4脚44型(道路またぎ) 撮影日171103

 今回の旅行の主目的は福島、茨城、栃木の3県にある道路またぎ櫓(道路をまたいで立っている火の見櫓)を見ることだった。2日は福島県南部の狛犬を見てまわり、古殿町の道路またぎ櫓も見て、茨城県まで戻り下館で投宿(この日の走行距離:624.3km)。翌日、朝7時過ぎにこの火の見櫓に着いた。3日は文化の日、学校は休みのはずだが、ランドセル姿の小学生が歩いていく。





これが茨城の道路またぎ櫓。福島の道路またぎ櫓は脚部がごく自然な形だったが、この火の見櫓は脚元を門型のフレームにしている。



火の見櫓総高:約15.5m
脚間寸法:4.2m 


門型フレームと火の見櫓の柱との取り合い部分の納まりの様子


反対側から見た様子



櫓を直線的に絞っていることがよく分かる。


踊り場に吊り下げた陣笠付き半鐘


脚部両側面の構成


 


932 福島県西郷村の火の見櫓

2017-11-05 | A 火の見櫓っておもしろい


932 福島県西白河郡西郷(にしごう)村豊作東の火の見櫓 4脚88型 撮影日171102

 棚倉町の鐘鋳神社を後にして白河ICへ移動中にこの火の見櫓と出合った。櫓の形は整っていて美しい。末広がりのカーブも好ましい。少し屋根と見張り台が離れすぎのような気もするが、このようなバランスもあり、だろう。





脚部もきちんと造ってあり、好ましい。

この火の見櫓も4本脚で屋根と見張り台の平面が共に8角形の4脚88型だ。こちらではこのタイプが多いのかもしれない。この日見た火の見櫓と長野県の火の見櫓とデザイン上の大きな違いは見いだせなかった。


 東白川郡と西白河郡 なぜ漢字の表記が違うのだろう。