透明タペストリー

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火の見櫓のある新緑の風景を描く

2024-05-26 | A 火の見櫓のある風景を描く

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上伊那郡辰野町小野にて 描画日2024.05.24

 道路山水的な風景の遠近感を線描で表現するのは、遠近法の基本を押さえていればそれ程難しくはない。着色、即ち色の濃淡と彩度の高低によって遠近感を表現する方法(空気遠近法に近いと思う)は、私には難しい。着色のテクニックを身に付けないとなかなか思うような表現ができない。絵筆の使い分け、筆に含ませる水の加減、混色の可否の見極め・・・。

線描と着色の相乗効果を意識してもよいのではないか。そう思って、影の部分をハッチングしてみた(表示部分他)。学生の頃描いたスケッチを見ると、岩の影などをハッチングしている。

描いたスケッチを冷静な第三者的な眼で評することも必要だろう。ということで以下はその試み。

山の稜線を一本の線で表現することもないだろうと、一番奥の山は縦の破線で表現した。決定的な一本の線で表現すると(今まではこのことにこだわって描いていた)、遠くに霞む山の雰囲気が出せない。左側手前の立ち木の表現はあまり好くない。もっとはっきり線描しなくてはならないし、色もあまり美しくない。近景だからきちんと線描することも必要だろう

このスケッチで好いところを敢えて挙げるなら手前に向かって流れてくる小川の表現。ただし色に変化がなくてフラットな印象だ。川に覆いかぶさるように伸びている雑草の影が川面に写るだろうが、それが表現されていない。

秋までにはもう少し、好いスケッチ(上手いスケッチではない)を描けるようになりたい。



スケッチしたポイントと一致していないので道路の見え方、カーブがスケッチと違う。

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