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『流れる星は生きている』藤原てい(中公文庫2008年改版12刷)
■ この本のあとがきに藤原ていさんは次のように書いている。**私が死んだ後、彼らが人生の岐路に立った時、また、苦しみのどん底に落ちた時、お前たちのお母さんは、そのような苦難の中を、歯をくいしばって生きぬいたのだということを教えてやりたかった。(前後省略)**
強い意志を持って「生きる」、「生き抜く」ということの尊さに感動して、涙しながら読んだ。この本を読んだとき、既にブログをはじめていたので、記事にしている(過去ログ)。
以下にこの本のカバー裏面にある紹介文から引用する。
**昭和二十年八月九日、ソ連参戦の夜、満州新京の観象台官舎――。夫と引き裂かれた妻と愛児三人の、言語に絶する脱出行がここから始まった。敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた一人の女性の、苦難と愛情の厳粛な記録。戦後空前の大ベストセラーとなり、夫・新田次郎氏に作家として立つことを決心させた、壮絶なノンフィクション。**
未読の方におすすめしたい一冊。
追記:Kにプレゼントしたので手元に無い。