透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

アートな週末東京 寄り道

2008-06-08 | A あれこれ


080606 撮影

■ 路上からの観察では把握できないので内部に入ってちょっと観察しました。ここは学士会館 (千代田区神田錦町)。

やはり歴史を負う建築には独特の濃密な雰囲気があります。新築の建築からは決して出てこない落ち着き、静寂感。

建築は文化、老朽化や耐震不足を理由に安易に取り壊すなどということはもはやすべきではないでしょう。



東京駅もかつては取り壊しが検討されました。熱心な反対運動によって取り壊しは回避され、いま開業当初(たぶん)の姿に復元する工事が進められています。案内看板を見ると地下に構造物を設け、免震構造を施す大掛かりな工事です。

せっかく撮った写真なのでアップしておきます。


 


アートな週末東京

2008-06-08 | A あれこれ

 東京藝術大学大学美術館で7月26日まで開催中の「バウハウス・デッサウ展」を観てきました。ミース・ファンデル・ローエが3代目の校長、カンディンスキーやクレーが教鞭をとっていたこの学校は1919年に開校、1933年にナチスによって閉校に追い込まれましたが短い期間でその後のデザイン界に大きな影響を与えました。スキャンして載せたパンフレットでも分かりますが盛りだくさんの内容に戸惑いましたがやはり必見、といっていいでしょう。デザインに関心のある方にはお勧めです。





A2サイズのパンフレットを4分割して載せました。



マルセル・ブロイヤー 1927年設計 
準マイスターのための住宅(実現せず)の模型が会場に展示されていました。

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竹中工務店東京本店内のギャラリー エークワッド(江東区新砂)で開催中(7月17日まで)の増田彰久写真展 「世界遺産 英国産業革命の精華」を観てきました。


パンフレットより

増田さんは日大芸術学部写真学科を卒業、大成建設を定年退職した後写真事務所を主宰、特に近代建築を精力的に撮り続けておられます。藤森さんとのコラボによる建築写真集が手元に何冊かあります。増田さんの建築写真は対象の魅力、美しさを的確に捉えそれを見事に際立たせます。

この展覧会はイギリスの産業革命期の遺産(まだ現役で活躍している建築もありますから遺産ではないか)の写真が何点も展示されていて見ごたえのある作品展になっています。  英国産業革命の「精華」 この展覧会に相応しい表現だと思います。

 「旅の仲間 渋澤龍彦と堀内誠一による航空書簡より」 @ギャラリーTOM(渋谷区松涛)


パンフレットより 

堀内誠一さんはイラストレーター・絵本作家、渋澤龍彦さんは仏文学者・作家。ふたりが交わした書簡約90通を収めた本の出版を記念して開かれている展覧会。

堀内さんの簡単なスケッチと細かな字で綴られた旅の記録が印象的でした。絵手紙もいいですね。

このギャラリーは内藤さんのデビュー作、渋谷区松涛の閑静な住宅街にあります。