田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

外国人との闘い①

2019-06-11 16:40:35 | ヒゲの盤上の世界
ボクシング・フェザー級の伊藤雅雪選手が、アメリカでの防衛戦に敗れた。
「 な~んだ? 」 と、失望を隠せない日本人の方も多いと思います。
              
が、ちょっと待って頂きたい。
70年初頭の日本ボクシング界 ・・・ 
フライ級などの軽量級では、多くのチャンピオンを輩出していた頃です。
日本ボクシング界隆盛の時代と、言われたこともあります。
そんな時でも、日本には、ある格言(!?)が流れていました。
格言と軽く云うには違和感がある、ある種の絶対的な “ 定説 ” でした。
曰く、 『 日本選手は、外国では世界タイトルを獲ることが出来ない!! 』
                 
原因を求めると、日本人の内気な性格とか言われたもんです。
まぁ、アウェイでの闘いに、大きなプレッシャーがあったのは確かです。
特に、アメリカとタイの地では。

ついでに言うと、当時は韓国選手と闘うことは、鬼門でした。
まだ、戦時中の 【 怨 】 が、ビリビリ残っている時代です。
日本選手相手には、120%で挑んでくるコリア選手は難敵でした。
例えば ・・・ もう力量差は明らかで、韓国選手は血まみれです。
        立っているのも不思議なくらい大差が付いている試合。
        普通ならあきらめても、タオルでもおかしくない。
そんな時でも、日本選手相手なら死ぬ気で体をぶつけてくるファイトは、
寒気が起きるほどでした。

そんな定説が続いたある時、とんでもないニュースが飛び込んできた。
日本人ボクサーが、アメリカで世界タイトル戦に勝ったと言うのです。
日本全国が、狂喜乱舞しました。
“ 西城 正三 ” と云う選手が、フェザー級の世界タイトルを獲ったのです。
ほとんど無名の選手の快挙に、“ シンデレラ・ボーイ ” のドリーム名がついた程。
なにしろ、日本選手が外国で世界戦を勝つのは、絶対不可能と云う定説があった時代。
その定説をくつがえしたのですから、立派なもんです。
しかし、喜びは長く続きませんでした。
                 
その後、日本ボクシング界は、再び闇の時代に。
誰も、海外では世界タイトルを獲れないのです。

                           ~~~ つづく ~~~

     人気ブログランキングへ 
 http://blog.with2.net/link.php?1046790  
           ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする