時が駆けるヒゲ

例えば、『　１０分　』　と云う時間。
ヒゲは、もう１０分しかないと諦めて、何もしません（出来ません）。
しかし、カァちゃんは、まだ１０分もあると言って、一仕事も二仕事もこなします。
最後の一秒まで最善を尽くすスタイルは、まるでＮＨＫ杯将棋で、秒読みに追われながらも、
懸命に努力する棋士を彷彿とさせます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
この差は、とんでもなく大きい。
この、何もしないヒゲにも悩みが。
最近の月日の流れが、今まで感じていた以上に速いのです。
この前行ったばかりなのに、又病院に診察に行く日が来たのか！？
速過ぎる！
光陰矢の如しとは、このことでしょうか。
　　　　　　　　　　Ｔｉｍｅ　ｆｌｉｅｓ　ｌｉｋｅ　ａｎ　ａｒｒｏｗ　
昔の人の言葉が思い出される。
「　動いているものの時間は遅れ、長さは縮む。　時空は絶対ではなく相対的なもの。　」
つまり、動いて無い（！）ヒゲの時間は、速く過ぎ去ると。
　　
　　　～～　懐かしいトンの昼寝　～～　
更に追い打ちをかけるのが　“　昼寝　”　です。
普通、昼寝といったらランチ後に、２～３０分ぐらい摂るモノでしょう。
ところが、ヒゲの昼寝ときたら、２～３時間ときてる。
もう本格的！！　（笑）
この昼飯を食べた後の熟睡は気持ち良くて、何事にも換え難い。
ヒゲには、イタリア人を嗤う事は出来ません。
アインシュタインも呆れる長さです。
　　　　　　　　　　　
そして今回、ボクシング世紀の一戦を観る為に、ＷＯＷＯＷに加入してしまった。
つまり、いろんな映画を観るチャンスが増えた訳です。
時間が足りない（笑）ヒゲは、いよいよ窮地に陥るハメとなった。
それでも、まあ最近の地上波では、見るに値する物は少ないから、良しとすべきか。
民放はどこも、おもしろ可笑しのバラエティーばかり。
芸能人とお笑い芸人が、身内だけのヨタ話の垂れ流し。
「　おまえ、昨日、●●に居たな　」　とか。
こんな下らんのより、昔の映画をながめていた方が、耳を石で漱がないで済む。
ブログが更新されて無い日がありましたら、ヒゲ奴が映画に惚けていると思って下さい。
体調悪くて入院の可能性より、その方の確率が大でしょう。　(笑)

　　　　　　　　　
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徒然草と酔っ払い

現在は、例えて言うと、徳川の将軍様でも飲めなかった様な酒が頂ける時代なんです。
最も良質な日本酒が揃う黄金時代と、言っても良いでしょう。
そんな最高な時なのに、日本酒の売り上げは芳しくありません。
若者の酒ばなれや、高価過ぎる日本酒など、問題も多いのですが。

７０年代後期、日本中に、まだ三増酒が闊歩していた時代。
ヒゲは、酒のメニューの品揃えを模索中でした。
今日は、その時のコンセプトを紹介します。
品の良い言い方なら、徒然草風に　「　花はさかりに　月は隈なきをのみ　見るものかは　」
品は落ちるが分かり易い表現での言い方なら、「　売春窟での女性揃え　」　（笑）
Ｆカップの子も居れば、シンデレラ貧乳も居る。
おっぱいの好みも千差万別。
３サイズのボインボインとしたＭ・モンロー型の豊潤甘口好みの殿方も居れば、
楚々としたスレンダー型の淡麗辛口の酒もまた良し。
ぴちぴちギャル風な搾りたて生な酒もイイが、時を経た熟女の古酒も捨てがたい。
まこと、酒の好みも、人それぞれ。

現在、日本の酒は、十四代や飛露喜系のお酒が席巻しています。
なるほど、この酒は、隈なき月でしょう。
見事に整った酒です。
しかし、ハリウッドタイプ系の美女ばかりでは、飽いて仕舞うと思いませんか？
だって、完全な円なんて、何かつまらない。
少しいびつな酒蔵癖も、また魅力的。

歳も関係します。
例えば、今流行りの　“　純米吟醸・無濾過生原酒　”　のカテゴリーの日本酒。
美味い酒です。
ヒゲも、鑑評会なら精一杯利くでしょう。
しかし、仲間内で飲む時には、年を取ったヒゲには、この手の酒は少しシンドイ。
せいぜい５０mlのお猪口一杯ぐらいで充分。
会話が進む時には、本醸造系のサラリの酒の方が都合良い。

グルメ漫画　“　美味しんぼ　”　の影響で、　「　日本酒は純米酒であるべきだ　」　の
風潮が流れています。
本醸造派の大酒飲みのヒゲは、肩身が狭い思いです。　（笑）
この純米酒こそが流行であるとばかり、みんなドドドと偏るのは危険じゃあないの？
日本酒の多様性を忘れて、猫も杓子も“　ＹＫ３５　”　の大吟醸ばかりを造って、
挙句飽いて仕舞った過去を、忘れないようにしたいモノです。

　　
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人の不幸は、蜜の味？

もう随分、人生を重ねてきたつもりでも、仙人の境地にはなかなか達せないものです。
週刊誌などを拡げて人の不幸を見つけると、ついほくそ笑んでしまう。　
現役の頃は、見向きもしなかったことなのに。　
「　時間が足りない、足りない。　」　と言いながら、なんてこった。　(笑)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
最近あった、対立シリーズ。
三船美佳の離婚騒動に、これ又、スザンヌの離婚騒動。
絵に描いたような　『　おしどり夫婦　』　の実情。
「　ざま～みろ　」　と口に出るのが、庶民の気持ち。
ヒゲからすると、もう最初から、如何にもヤバい男選びに見えるのだが。
女性も、もう少し男選びの　“　目利き　”　を養わないと、子供がかわいそうだ。

大塚家具の、親子での社長の座争い騒動。
下手な社会派映画より、はるかにオモロいドラマでした。
身内の確執は、外部からは解らない部分が多い。
出来れば、　『　家政婦は見た　』　的に、確執の内部を披露していただきたい。
ドロドロした親子の争いを、市原悦子の目を通して紹介すると、大ヒット間違いなし。
もちろん、先代社長派に付いて、ズラリと会見場に並んだ幹部達。
そいつらに襲い掛かるであろう、　“　かぐや姫　”　の血の粛清劇場もゼヒ放映を。　(笑)

長嶋一茂　ＶＳ　江角マキコのママ友争い騒動。
内情は余り知らないけど、子供達が権力争いに関わっているらしい。
一番気に入った（？）のは、江角のアシスタントによる落書きです。
《　バカ息子　》　とペインティングされた壁。
なんて、気の利いた落書きなんでしょう。
たった四文字なのに、誰のことか、一目瞭然として貶めている。
下手なショムニのドラマより、よっぽどオモロい。

人の成功は、やっかみの元。
なかなか悠々達観の境地には至らず。　（汗・汗）
ゴルフの石川遼君が、若くして日本のトーナメントで楽勝した挙句、直ぐにアメ・ツアー征伐に向かった。
まあ、ここまでは良しとしましょう。
ところが、同時にテレビＣＭに、まんべんの笑顔で出演する様になって、ヒゲにもやっかみが沸き起こった。
何だ、これは！
ゴルフの練習時間を削ってまで、ＣＭ出演料を稼ごうと云う腹か？
すると天罰のように、遼ちゃんは毎回ゴルフツァーを予選落ちするハメに。
もちろん、ヒゲは、ざま～みろとほくそ笑ンで、美酒をあおりました。
それでも、何度ぶざまに予選落ちしても、めげることなく立ち上がる遼ちゃん。
風が変わりました。　「　頑張れ遼ちゃん！　」　と。
と、と、ところがですタイ。
そんな中、再び遼ちゃん出演の、Ａビールの新ＣＭが登場。
人間が出来てないヒゲは、ムカムカしています。　（笑）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　
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将棋人気～はじめありき

今の小学生達は、どうやって将棋を覚えるのだろう？
将棋教室？　父親？　ＴＶ？　ゲーム機？
　　　　　　　　　　
昭和３０年代、熊本市城東小学校。　あいにくの雨の日。
何時もの給食後は、蜘蛛の子を散らす様にグラウンドに飛び出して、遊び惚ける子供達。
しかし、今日は、教室内に居るしかありません。

なーに、心配は要りません。
２・３人の子が、ちゃーんと将棋の駒を持ってきています。
紙箱の蓋を開けて、ペーパー製の将棋盤を拡げます。
軽い木製の駒には、表は黒い字、裏は朱い字がプリントされています。
先ずは、　“　ハサミ将棋　”　で勝負です。
歩ばかり使用するのですが、裏面の朱い色が効いてて見やすい。

メンツが３・４人居る時には、　“　回り将棋　”　で楽しみます。
コレで、駒の位（くらい）を覚えます。
木製の将棋盤が在る時は、　“　将棋崩し　”　が楽しめます。
これは、ある種、男の子のトレーニング。
指先の感覚にも役立ちますが、其れよりももっと多くの事が学べるのです。
駒を、指さきひとつで移動させるのですが、注意が必要。
木製の駒と盤の摩擦係数で、思わぬ落とし穴があることも。
まるで、人生劇場。
　　　　　　　　　　　　　
大きなブロックが、運び出せそう！？
しめしめの大チャンス。　しかし、よーく見てみよう。
そのブロックにもたれ掛かっている駒はないか？
動いた途端、パタリと音をたてる様な。
つまり、そのブロックは、やすやすと次番のプレーヤーの手に落ちる訳だ。
“　漁夫の利　”　と云う言葉を、身をもって体験することに。
儲けとリスクを天秤に掛けて判断する、人生で初めての機会かもしれません。　（笑）

以上の様な、さまざまな将棋遊びを体得した後、いよいよですネ。
「　今日は、本将棋しようか？　」　
ちょっと、背伸びした語感が、子ども心をくすぐります。
「　ジュンな、本将棋しきっとヤ？　（君は、本将棋を指すことが出来るのですか？）　」
ある種、尊敬の念が入り混じったフレーズが、口から飛び出します。
先ずは、頭金から修業です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　
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吉報と訃報

前ブログに書いた様に、先日の熊本市議選、得票同数でのタイブレーク（？）は、
くじ引き合戦に。
くじ引きの方法は、引き棒に決まりました。
棒の先に数字が記されており、少ない数字が勝ち。
先ずは、どちらが先に引くかを決める、予備選！　（笑）
将棋で云う、振り駒みたいなところか？
そして、いよいよ本選。
支援者が見守る中で、田園の客は幸運を引き当てた。
やはり、彼はツイているんだろう。
その昔、ヒゲと酒の飲み較べして、木っ端微塵になったのだが。
　　　　　　　　　　
大関位のヒゲに挑んだと云う蛮勇（？）が評価され、田園酒豪番付表の、
『　序の口　』　位に推薦されたのでした。
　　　　　　　
ところが、そのくじ引き選挙。
今日（２４日）に、負け組から異議申し立てが起こされた。
第三幕の始まりです。　どうなる事やら　・・・

その男は、酔いどれヒゲの左横に、音も無く座った。　
時は夜の１１時過ぎ、　『　ささの　』　のカウンター。
そこは、フリーメーソンのアジトと噂がある処だ。
ヒゲは馬鹿飲みを装いながら、ナニゲにその男を観察した。
「　何だ、この男は？　ＫＧＢにしては、随分派手だなぁ。
　　今どき、ボンドでもテンガロンハットなんてかぶっちゃいねーゼ　」　とうそぶいた。
熊本の秘密結社を、探りにでも来たのか？
男は、ヒゲ達の馬鹿騒ぎをよそに、静かに飲み続けた。
まあイイさ、カウンターで袖が触れ合う距離で飲むのも、何か縁が有るんだろう。

そして一昨日、そんな多少の縁の男の訃報が届いた。
　　　　　　　　　　
ハーレーが似合うキザな野郎だったが、憎めない奴さ。
貴重な悪役が、またひとりいなくなってしまった。

　　　　
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ラスト ハードル

４／２２　（水曜日）　　
ヒゲ夫婦にしては、珍しい早起き。　国立病院での定期診察に行く為です。
この検査が、ヒゲ的には最後の難関です。
例のボクシング、今世紀最高のマッチまで、あと１０日ほど。
何事も起こらぬ様に用心した日々。　もう少しで、観戦することが出来る。
しかし、今日の検査で、「　もし緊急入院！　」　なんてハメになったら、
この目論みはパアに成る事も。

ＣＴ検査の後、いよいよ結果を聞きに。
問題は、残っている　“　６.５ｃｍ！　”　の動脈瘤の具合。
これって、例えは悪いが、Ｂ２９の落とした不発弾みたいなモノか。
ほってはおけないが、掘り起こすのは怖い。
寝て居る悪魔を、起こす可能性もある。
つまりヒゲの場合、手術するのは良し悪し。
体力的にも年齢的にも、ダメージが大き過ぎるのだ。
しかも、場所的に、開胸手術しか選択の余地がない。
命は助かっても、寝たきりヨイヨイで酒も飲めないなら、何の為の手術か？
しかし、心臓の直ぐ傍にある、ミニ手榴弾的な奴は脅威。
破裂したら、まず助からない。
どうする？？
一年前と、大きさに変化がないのが有り難い。
まあ、取り敢えず、何とかクリア出来たようだから、今夜に備えて昼寝をしよう。

夕方、カァちゃんはバタバタと動き始めました。
フジコ・ヘミングのピアノ演奏会に行く為です。
独特の　“　ラ・カンパネラ　”　の解釈で有名ですネ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
病院行きとは打って変わって、念入りに御化粧されています。
妹とお揃いで、着物まで着て、うったって出発されました。
演奏後は、何処かオシャレなフレンチ・レストランで、極上のワインでも堪能なさる事でしょう。

一方、ヒゲのテーブルには、病院の売店で購入した鮭弁５３０円がポイと置いてあります。
申し訳なさそうに、馬刺しが冷蔵庫にあるようです。
なあに今日は、ヒゲだってＴＶでボクシングＷタイトル戦が待っているから捨てたモンじゃあない。
ただ、こんな時、いつも鮭を半分こして分け合う猫・トンが居なくなったのが残念。
だって、ヒゲひとりと駄ネコ一匹の静かな部屋。
ヒゲの唯一のお喋りに付き合う相手でしたから。
もちろん、猫トンも、鮭をもっとよこせとアピールして騒ぐのですが。
　　　
　　　　　　　　　　　≪　想いでの写真より　≫

今日のボクシングが面白い。
最初の高山の試合、負傷で試合ストップになったのだが、その瞬間相手が肩車してバンザイしてる。
アレ？　これって、何かルールを勘違いしてないの。
ドクターストップの場合は、判定になるんじゃないか。
そして、肩車の挑戦者はベソかいた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
もうひとつの井岡の三階級挑戦も面白かった。
チャンプ弁慶の繰り出す必殺パンチ。
挑戦者牛若丸が、スイスイと紙一重でかわす構図。　
地味だけど、楽しめる展開でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　
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モデルは誰？～リキッド

ＮＨＫ・ＢＳで始まったドラマ　『　リキッド　』
カァちゃんと二人で観ていて、思わずニタリのシーンがありました。
一升瓶の酒のラベルのデザインが、昔のまんまだったからです。
今の熊本市では、ほとんど見つける事が出来ない銘柄です。

主人公は、重度の糖尿でリタイア。
しかし、請われて別の酒蔵の再興に尽力する。
ヒゲ夫婦には、ピンと思い当たる人物が浮かびました。

９０年代初め、北九州・小倉、平嶋酒店。
早めに着いたヒゲ達は、二階に案内されました。
其処で、体格の良い男性と引き合わされたのです。
糖尿病の話しを静かに語った彼氏こそ、当時の菊姫酒造の農口杜氏でした。
　　　　　　　
　　　　≪　ＮＨＫ　プロフェショナル・仕事の流儀の映像　≫
暫くすると、一階に皆さんお揃いになり、ヒゲ達も移動。
ヒゲは熊本を代表してと言いながら、持ち寄った馬刺しを切り出し、皿盛りにして皆さんへ。
久保田の嶋工場長からの面白い話しで盛り上がりました。

さて、物語は、落ちこぼれ蔵人達を掻き集めての人間ドラマ。
進行が少し足ばやなのが気になる所ですが、まあ特殊な舞台だからしょうがないか。
その杜氏が、本醸造酒を大事にする台詞が嬉しい。
本醸造こそが、蔵の利益を生み出してくれる立役者だと。
　　　　　　　　
ＬＰレコードに針が落ちると、ラカンパネラやモーツァルトが蔵に流れるシーン。
或る月の熊本酒仙の会に、ヒゲは珍しい酒を用意した。
会員が箱入りの蓋を取ると、有名な　“　アイネ・クライネ　”　が流れ、酔っ払い共を喜ばせた。
酒の名は、たしかモーツァルト物語だった様な気がする。
日本で初めて、仕込みタンクにモーツァルトを聴かせて育てた酒でした。
ベートーヴェンよりモーツァルトの曲の方が効果があったと云うふれこみも。
この手法、今でも胎教とやらで活用されてるらしい。

農口杜氏により再興された蔵の酒　“　常きげん　”　、　久し振りに飲んでみたくなった。

　　　　
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Gone with the typhoon !

父親が亡くなって、九ヶ月が過ぎた。
まだまだ大丈夫と思われていた中での、自宅での転倒。
骨折はなかったが、打撲で動けない状態になってしまった。
しょうがなく、入院する羽目に。
精神的なショックも大きかったらしく、これで腹を決めた様だった。
元の体力に回復する見込みは無さそうだから、このまま自然死に向かおうと。

病院でヒゲが見る限り、歩けないハズはなさそうなんだが？
しかも、他の人達に比べればずっと動ける。
しかし、本人には、リハビリを重ねて長生きしても、楽しみが持てるようには思えない。
今まで好きな様に自由に演ってきたのに、今更しんどい事してまで長生きはせんばいと。
タバコを喫い、美味いモノを喰い、酒を呑む！
まだ、全て楽しめるハズなのに、厭きてしまったのか？
自ら、食事も栄養点滴も拒否して、唯寝るだけの行為に。
昔の偉いお坊さんが、死ぬ為に地下に穴を掘り、そこで経を唱えながら
最期を迎える話しを思い出した。

７／１０　（木曜日）　　葬儀当日なんだが、熊本直撃の特大台風が近づいていると。
マスコミの発表では、　“　かつて経験したことが無い　”　ほどのタイフーン。
伊勢湾台風クラスと煽る。
しかし、夜が明ける頃、妙に窓の外は静かだ。

昨日のお通夜の席の酒量がスゴい。（笑）　 さすが！　片山家の通夜だった。
特大台風が来ていると云う事で、親戚筋はそそくさと帰宅。
注文し過ぎた通夜振る舞いのお膳が丸残り。
身内だけになるところを、取引先だった酒屋さんが長時間付き合ってくれて、有り難かった。

葬儀に生演奏の演出があったのは良いが、チェロとフルートの演奏がまるで噛み合わない。
演奏曲は事前に、『　我が人生に悔いはなし　』（裕次郎）と決まっていたのに。
音合わせもしなかったのか？
簡単な曲なのに、オイオイ、まるで盛り上がらない。
この選曲は、まさに、故人に相応しいタイトルなハズなのに、演奏はトホホ。　

父は満州引き上げの生き残りで、大変な苦労はあっただろうが、後の人生は好きなように生きた。
戦後のルールなど、まるで知った事かと、無視する様に。
まあ、戦時生き残り派は、コンプラ無視の人々が多いけど、父親は特にだ。（笑）
最後の最後まで、ヒゲのカァちゃんに心配の種をばら撒きながらの大往生。
お騒がせ台風と共にさらば　　と去って逝った。

この後、死亡後の手続き等が、如何に大変かを知ることとなる。
母の時にも、それなりの事はあったようだが、今回は別物の段だ。
葬祭場・お寺への支払い、銀行の凍結、マンションの後始末、公的機関の手続き　・・・
こういう仕事を苦にしないカァちゃんではあるが、流石にうんざりする程の雑務（？）だったようで、
体調を悪くしてしまった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
七月には、一周忌と初盆を迎える。
十月は、母の七回忌だ。
ヒゲが、親の供養をする迄生きるとは思えなかった、１６年前の５月１６日を思い出す。
明日は、１年に一回の術後検診に行く。

　　　　　
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フリーメーソンは何処だ？

最近（いや、ずーっと前かららしい）、熊本市で怪しい一団がうごめいている。
情報に依ると、どうやら第三月曜日に集まって、酒を飲んでいるそうだ。
連中を見分けるのは、難しくない。
奴らは、変な言葉を使うからだ。　（笑）

酒を飲みながら、「　コレは、プラ３だなあ　」とか「　プラマイ０　」とか、
謎の言葉が飛び交う。
何だコレは？　株売買の特殊用語か？
しかし、　「　酸が強いな！　」　のセリフを聴くと、株とは思えない。
まるで、硫酸を扱う危険な秘密結社か？
まさか、最近あった硫酸かけ事件の黒幕じゃあ。

時折、ナイトｆ３　とか　クイーンｄ４　とかの声も。　
ビショップ（僧侶）ｂ２　とか、中世騎士団みたいな言葉も聞き取れる。
まるで、ダビンチ・コードを思い起こさせる。
いよいよ深まる謎。

更に、会員の悪口も飛び出す。
やれ、モーツァルトの○○は、つまらんとか、ルーズヴェルトの政策が悪かったとか。

「　てーへんだ、警部！　連中のアジトが分かりあした。
　　どうも、西銀座通りにあるようで。　」
「　よっしゃ、明日は張り込みして、どんな奴らか？
　　じっくり顔でも拝まして貰おう。　」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　
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魚屋からの宝石箱

２／２１　（土曜日）　　孫・響の幼稚園の音楽と劇の発表会。
と云う事で、娘の家で、派手（！？）に打ち上げをする恒例の展開になった。
魚勢の魚も、酒の肴に調達しようと云うことになり、ヒゲに出番が回って来た。

そして、大平目のワタ類を用意すると娘に連絡した時でした。
「　そういう肴なら、日本酒の燗つけがイイね。　」　と日本酒の所望です。
ワタに合う酒を持って来いと、まるで田園の店代わり並みの注文です。
なんて娘でしょう。　（笑）
孫の為の打ち上げなのに、酒飲みの極地みたいな展開です。
イベント物は、酒を呑む口実みたいな、片山家伝統（？）なんでしょう。
この風潮は、これで親子四代に渡ります。
まあ、この孫の代までは続くでしょう！

さて、生の内臓が手に入ったカァちゃん、料理しなくちゃいけなくなりました。
こんな時には、直ぐにヒゲを利用します。
「　何分位、湯がくとネ？　」　と、質問が矢の様に飛んで来ます。
こうして、ワタ料理を用意して、もちろん酒も持って、娘宅に向かいました。
　　　　　　

ひとしきり、孫ゴジラが愚図った後、宴会はスタート。
先ずは、魚勢さんの刺し身盛り合わせから頂く。
　　
天然大平目の身が、クタクタしている。
　　（　富山辺りでは、キトキトというらしい。　活けの身の状態　）
鮪中トロに白ミル貝、天然ぶりの腹側は久しぶりだ。
立山の燗付けが進む。
ヤリ烏賊、あわび。　酒呑みには、まるで宝石箱みたいにキラキラしてまぶしい！
彦摩呂風なコメントで、少々恥ずかしいが。　（笑）

この日、孫は刺し身の解禁日です。　お初のヒラメを、美味そうに食べている。
次の誕生日には、アルコールドリンクが解禁の約束ですが、末恐ろしい。
そんな事をおぼろげに想像してたら、アレッ？　もう平目の肝が残って無い。　ゲッ！？
たった一切れしか、のさってナイ（頂いてない）。
しかし、白子の塩焼きが出て来て、再びご機嫌。　　　
　　
出前の中華料理も、孫は喜んでパクリ。　良かった！！
昼の演奏会での嫌な思いなど、忘れる程の旺盛な食欲です。
　　　　　
これは、翌日の肴に、カァちゃんが調理したヒラメの肝。
「　その辺のレストランのフォアグラ料理より、ずーっと美味い！！　」　
手前味噌で褒めるカァちゃんのセリフに納得のヒゲでした。
素材が良いんです！！

　　　　　　
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