夫婦で外飲み②

さぁて、お得意（笑）の間延びの続編で、申し訳ないですが　・・・　。
掃除してあるホタルイカの時は、ヒゲの食べ方が変わります。
先ず、ホタルイカの目の所に歯を当てて、噛み切ります。
下足のモゾモゾだけを味わう為です。
この、何とも不思議な食感を味わう時は、胴体の肝はない方がイイ。
なんにせよ、目とくちばしが除去してないと、不快感が残りますから。
ホタルイカ下足のこそばゆい感触を堪能して、先ずは熱燗を一杯。
　　　　　　　　　　　　　　　　
次は、胴体に箸を伸ばします。
濃厚な肝が腔内に広がると、熱燗が欲しくなるから不思議です。
胴体の中の軟骨が抜いてないと、こうは行きません。
古いコピーを拝借させて頂くと、「　一匹で二度楽しい！　」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ヒゲの注文は、穴子の天ぷら。
カァちゃんは、ストロンゲスト。　T先生との会話を思い出したのか？
さすが、こだわりのカァちゃんです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　

ここに来ると、どうしても病気の話も肴になる。
なにしろ、ヒゲとご主人は、地獄の門をくぐった生還者同士。
話が、盛り上がらないわけはない。
ヒゲ　「　今でも、この左脇に万年痛があっとたい。　」
そして、二人が一番盛り上がるのは、手術から生還して、酒が禁止されてないこと。
手術がうまくいったとしても、酒が飲めないなら、何の為の手術だったのかい？
生き延びても、酒を楽しめる程度のコンディションがないと、価値がないじゃないか。

やがて、穴子の天ぷらが出来てくる。
ヒゲ　「　わあっー！　この穴子、背ビレが取ってあるタイ。
　　　　　　うれしかぁ～　久しぶりたいネ。
　　　　　　内の店では、何遍言うても、このヒレが取ってなかった。　💦　」
腹開きのアナゴの背ビレを除去すると、舌触りが良くなります。

次の酒を選ぶ段になる。　「　何か～？　山廃か生酛は、なかね？　」
すると、店主は困った様（？）な顔で　・・・　台下冷蔵庫から一本の酒を出した。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～　又々つづく　～～～

　　　　　　
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