■米軍横田基地所属のオスプレイが屋久島沖に「墜落」
11月29日午後2時47分ごろ、米軍横田基地所属の特殊作戦機である垂直離着陸機CV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖約1km地点で墜落しました。
同機には6人が乗っていたということで、1名の死亡が確認されています(30日現在)。
羽村平和委員会(東京都)によると、同機は、同日11時ごろ横田基地から飛び立った2機のうちの1機とのこと。この日、米軍岩国基地(山口県)から嘉手納基地(沖縄県)に向けて飛行中で、屋久島空港に着陸しようとしていたようです。
■火柱を上げて逆さまに「墜落」が目撃される
現場近くで事故を間近で目撃したシマアジ漁をしていた漁師は、「機体がバラバラ。いくつもの破片に分かれて。オレンジの大きなブイが膨らんで流れてますけど、人が入っているような状況は確認できません。落ちて火柱を確認したものだから、全船救助に向かいましたけど、散乱した機体とか、エンジン部分かな、漂流して南のほうに少しずつ流れていますね」
「右のほうに旋回して、着陸するんだろうなと思ったら、ドーンと火柱が上がりました」
同機は、南東から屋久島空港に向けて、着陸しようとしていた最中に墜落したといいます。当時、屋久島周辺は概ね晴れていて、風速は2m程度でした。
■日米両政府は「墜落」ではなく、あくまで「不時着水」と表現
今回の事故について、在日米軍は、今のところ公式発表は行っていませんが、米軍から説明を受けたという宮澤博行防衛副大臣は、米側から「最後までコントロールを試みていた」との説明があったことを踏まえ「墜落」ではなく、「不時着水」と表現したと言います。
防衛省によると、「墜落」は機体のコントロールを失った場合に使用。一方、「不時着」や「不時着水」はコントロールを失わず、パイロットの意思で降りた際に用いており、2016年12月に沖縄県名護市沿岸部の浅瀬で米海兵隊のオスプレイが大破し負傷者2人を出した墜落事故も「不時着水」とされています。
しかし、航空機墜落事故でもパイロットは最大限の被害を回避しようとあらゆる努力をしあっとしても墜落事故は「墜落」と言いますし、ましてや今回はエンジンから火を噴いて、ひっくり返り逆さまに落ちていったという目撃情報もあるのですから「不時着水」との言い方はいささか無理があると言うものです。
■なぜ、「墜落」との表現を嫌うのか――「構造的欠陥機」採用を批判されたくないから
現在、日本には米軍と自衛隊あわせて44機のオスプレイが配備されていますが、世界でオスプレイを運用しているのは米国と日本だけ。
米軍にしろ、日本の防衛省にしろ、何としてもオスプレイの墜落を「墜落」とはしたくないようです。
なぜなら、日本国内でのオスプレイの死亡事故は今回が初めてですが、米軍オスプレイは下表のように米国内外で近年でも墜落死亡事故を相次いで起こしてきたからです。
オスプレイはローターの角度を変えることで、ヘリコプターのように垂直で離発着し、その後、飛行機のような固定翼でも高速飛行できる特性を持っていますが、こうした構造はさまざまな欠陥が露呈し、「構造的欠陥機」とされてきました。実際、開発段階の1991年以降、約20機が墜落。今回を除き累計で57人が死亡しています。それも戦闘ではなく、すべて事故死という異常で、あまりの米兵の死者数から〝ウィドウ・メーカー(未亡人製造機)〟とか〝空飛ぶ棺桶〟などと不名誉な名称が付けられいるのです。
なぜ、「墜落」との表現を嫌うのか――このような「構造的欠陥機」を採用している米軍にしても防衛省にしても批判を恐れているからでしょう。(サイト管理者)
【オスプレイの主な墜落事故】
2010年10月:アフガニスタン。4人死亡
2012年 4月:モロッコでの演習中に墜落。乗員2人死亡、2人重傷
6月:米フロリダ州で墜落。乗員5人が負傷
2015年 5月:米ハワイ州オアフ島で着陸に失敗。乗員2人死亡、負傷者多数
2016年12月:沖縄県名護市沖に不時着し大破。乗員2人負傷
2017年 8月:オーストラリア沖で墜落。乗員3人死亡、23人負傷
2022年 3月:ノルウェーでNATO大規模演習中に墜落。乗員4人死亡
6月:米カリフォルニア州の砂漠に墜落。乗員5人死亡
2023年 8月:オーストラリアで演習中に墜落。乗員3人死亡、5人重傷
■乗組員の救出、事故原因の究明、運用の全面停止と撤去を
まずは乗組員の一刻も早い救出に全力を上げることはもちろんのこと、これだけの事故が起きた以上、米軍も自衛隊も「構造的欠陥機オスプレイ」の全面的な運用を停止し、原因究明を行うとともに、撤去を進めるべきです。
オスプレイ配備の在日米軍基地を抱える沖縄県・玉城デニー知事は「県は、本日中に外務省沖縄事務所、および沖縄防衛局に対し、事故原因が究明されるまでの間は、海兵隊の所属機も含め、米軍のオスプレイの飛行停止を求めることとしています」と語りました。
【出典参考】2023年11月29日配信「テレ朝news」、30日配信「南日本放送」、「共同通信社」、「しんぶん赤旗」
※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ!
(※緊急行動は終わりました。)
※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf
※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
https://chng.it/YYVtM9Wr8G
※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!
※新たな「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力を。
(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
■これまで取り組んできた「安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名」に変え、新しい情勢に合わせた「憲法改悪を許さない全国署名」に取り組みます。
■ネット署名
https://chng.it/R2YgNbLD
■署名用紙(プリントしてお使いください)
署名用紙はこちら
2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に!
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://toda9jo.web.fc2.com/
*「とだ九条の会」ホームページは2014年11月24日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ブログのアドレス
http://blog.goo.ne.jp/toda9jo
*「とだ九条の会」ブログは2014年11月10日、上記アドレスに引越しました。
■「とだ九条の会」ツイッターのアドレス
http://twitter.com/toda9jo
11月29日午後2時47分ごろ、米軍横田基地所属の特殊作戦機である垂直離着陸機CV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖約1km地点で墜落しました。
同機には6人が乗っていたということで、1名の死亡が確認されています(30日現在)。
羽村平和委員会(東京都)によると、同機は、同日11時ごろ横田基地から飛び立った2機のうちの1機とのこと。この日、米軍岩国基地(山口県)から嘉手納基地(沖縄県)に向けて飛行中で、屋久島空港に着陸しようとしていたようです。
■火柱を上げて逆さまに「墜落」が目撃される
現場近くで事故を間近で目撃したシマアジ漁をしていた漁師は、「機体がバラバラ。いくつもの破片に分かれて。オレンジの大きなブイが膨らんで流れてますけど、人が入っているような状況は確認できません。落ちて火柱を確認したものだから、全船救助に向かいましたけど、散乱した機体とか、エンジン部分かな、漂流して南のほうに少しずつ流れていますね」
「右のほうに旋回して、着陸するんだろうなと思ったら、ドーンと火柱が上がりました」
同機は、南東から屋久島空港に向けて、着陸しようとしていた最中に墜落したといいます。当時、屋久島周辺は概ね晴れていて、風速は2m程度でした。
■日米両政府は「墜落」ではなく、あくまで「不時着水」と表現
今回の事故について、在日米軍は、今のところ公式発表は行っていませんが、米軍から説明を受けたという宮澤博行防衛副大臣は、米側から「最後までコントロールを試みていた」との説明があったことを踏まえ「墜落」ではなく、「不時着水」と表現したと言います。
防衛省によると、「墜落」は機体のコントロールを失った場合に使用。一方、「不時着」や「不時着水」はコントロールを失わず、パイロットの意思で降りた際に用いており、2016年12月に沖縄県名護市沿岸部の浅瀬で米海兵隊のオスプレイが大破し負傷者2人を出した墜落事故も「不時着水」とされています。
しかし、航空機墜落事故でもパイロットは最大限の被害を回避しようとあらゆる努力をしあっとしても墜落事故は「墜落」と言いますし、ましてや今回はエンジンから火を噴いて、ひっくり返り逆さまに落ちていったという目撃情報もあるのですから「不時着水」との言い方はいささか無理があると言うものです。
■なぜ、「墜落」との表現を嫌うのか――「構造的欠陥機」採用を批判されたくないから
現在、日本には米軍と自衛隊あわせて44機のオスプレイが配備されていますが、世界でオスプレイを運用しているのは米国と日本だけ。
米軍にしろ、日本の防衛省にしろ、何としてもオスプレイの墜落を「墜落」とはしたくないようです。
なぜなら、日本国内でのオスプレイの死亡事故は今回が初めてですが、米軍オスプレイは下表のように米国内外で近年でも墜落死亡事故を相次いで起こしてきたからです。
オスプレイはローターの角度を変えることで、ヘリコプターのように垂直で離発着し、その後、飛行機のような固定翼でも高速飛行できる特性を持っていますが、こうした構造はさまざまな欠陥が露呈し、「構造的欠陥機」とされてきました。実際、開発段階の1991年以降、約20機が墜落。今回を除き累計で57人が死亡しています。それも戦闘ではなく、すべて事故死という異常で、あまりの米兵の死者数から〝ウィドウ・メーカー(未亡人製造機)〟とか〝空飛ぶ棺桶〟などと不名誉な名称が付けられいるのです。
なぜ、「墜落」との表現を嫌うのか――このような「構造的欠陥機」を採用している米軍にしても防衛省にしても批判を恐れているからでしょう。(サイト管理者)
【オスプレイの主な墜落事故】
2010年10月:アフガニスタン。4人死亡
2012年 4月:モロッコでの演習中に墜落。乗員2人死亡、2人重傷
6月:米フロリダ州で墜落。乗員5人が負傷
2015年 5月:米ハワイ州オアフ島で着陸に失敗。乗員2人死亡、負傷者多数
2016年12月:沖縄県名護市沖に不時着し大破。乗員2人負傷
2017年 8月:オーストラリア沖で墜落。乗員3人死亡、23人負傷
2022年 3月:ノルウェーでNATO大規模演習中に墜落。乗員4人死亡
6月:米カリフォルニア州の砂漠に墜落。乗員5人死亡
2023年 8月:オーストラリアで演習中に墜落。乗員3人死亡、5人重傷
■乗組員の救出、事故原因の究明、運用の全面停止と撤去を
まずは乗組員の一刻も早い救出に全力を上げることはもちろんのこと、これだけの事故が起きた以上、米軍も自衛隊も「構造的欠陥機オスプレイ」の全面的な運用を停止し、原因究明を行うとともに、撤去を進めるべきです。
オスプレイ配備の在日米軍基地を抱える沖縄県・玉城デニー知事は「県は、本日中に外務省沖縄事務所、および沖縄防衛局に対し、事故原因が究明されるまでの間は、海兵隊の所属機も含め、米軍のオスプレイの飛行停止を求めることとしています」と語りました。
【出典参考】2023年11月29日配信「テレ朝news」、30日配信「南日本放送」、「共同通信社」、「しんぶん赤旗」
※パレスチナに平和を!イスラエルはガザへの軍事攻撃を止めろ!
(※緊急行動は終わりました。)
※平和、いのち、くらしを壊す 大軍拡・大増税に反対しよう!
■署名用紙は下記「憲法共同センター」ホームページから
https://www.kyodo-center.jp/wp-content/uploads/2023/01/20230123shomei.pdf
※ #統一教会の宗教法人解散を求めます
■署名活動はオンライン署名サイト「Chage.org」で行われます。
https://chng.it/YYVtM9Wr8G
※ #ロシアはウクライナ侵略をやめろ!
※新たな「憲法改悪を許さない全国署名」にご協力を。
(9条改憲NO!全国市民アクション)http://kaikenno.com/?p=1826
■これまで取り組んできた「安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名」に変え、新しい情勢に合わせた「憲法改悪を許さない全国署名」に取り組みます。
■ネット署名
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■署名用紙(プリントしてお使いください)
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2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効へ!
引き続き署名国・批准国を増やし、実効性ある条約に!
♯日本政府は核兵器禁止条約に背をむけるな
♯米国など核保有国は核兵器禁止条約に参加、署名・批准を
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*「とだ九条の会」ブログは2014年11月10日、上記アドレスに引越しました。
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