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大阪・関西万博、建設費用倍増、建設準備の遅れ、現状での開催に“不満”が8割超

2023年11月18日 | 国際・政治
■「姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまった」――ミャクミャク

開催まで約500日に迫った2025年開催の大阪・関西万博。そのキャラクターは、細胞と水がひとつになったことで生まれた、“正体は不明”で“ふしぎな”生き物「ミャクミャク」――赤い部分は「細胞」で、分かれたり、増えたりする。青い部分は「清い水」で、流れる様に形を変えることができる。なりたい自分を探して、いろんな形に姿を変えているようで、人間をまねた姿が、今の姿。
但し、姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまうことがある。
外に出て、太陽の光をあびることが元気の源。雨の日も大好きで、雨を体に取り込むことが出来る。
開幕前から自分のことを皆さんに知ってもらい、2025年に開催される大阪・関西万博で多くの人に会えることを夢見ています――と公式サイトでは解説がありますが、会場建設費の倍増やパビリオン建設の遅れなど迷走続き。まさに「姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまった」ようです。


■メキシコが撤退の意向表明

その大阪・関西万博にパビリオンを出展する予定だったメキシコなど複数の国が撤退する意向を日本側に伝えていたことが11月10日に分かり衝撃が流れました。海外からの参加について撤退の意向を伝えられたのは初めてです。

メキシコは万博への参加意向を示していた153カ国・地域、8国際機関の一つ。政府関係者によると、外交ルートで意向が伝えられたもので、他の国名は判明していません。
 
自見英子万博相は10日の記者会見で「外交上の観点からコメントを差し控える」と述べましたが、主催する日本国際博覧会協会(万博協会)の幹部は「来年(2024年)6月のメキシコ大統領選の影響で、予算確保が難しいようだ」と話します。しかし、まだ撤退を正式に決めたわけではないとも。

今回のメキシコなどの撤退意向に、政府関係者は「危惧していたことが起きた」と頭を抱えます。パビリオンは「万博の華」と言われ、海外パビリオンは目玉となりますが、建設業者が決まらないなど問題が山積しており、他の国も続く可能性があると危惧します。
メキシコと同じように撤退する国が続けば、集客への打撃や開催そのものへの影響は避けられないからです。


■パビリオン建設の準備遅れる

パビリオンの参加パターンとして、①敷地を渡して参加国・地域が自前でパビリオンを建設する独自性が高い「タイプA」、②日本側が建設したパビリオンを参加国に引き渡し、独自にデザインする「タイプB」、➂日本側が建設した共同パビリオンの一区画を借り受ける「タイプC」の3つのカテゴリーがあります。メキシコは「タイプA」での出展を予定していました。

「タイプA」には60カ国が予定していましたが、建築資材や人件費の急激な高騰などが影響し、準備の遅れが指摘されています。これまでに建設業者と契約したのは24カ国にとどまっているということです(11月10日現在)。

こうした事情を踏まえ、運営する日本国際博覧会協会は、 組み立て式のプレハブ形式の建物を協会側が建設して参加国に引き渡し、参加国が内装や外装のデザインを決める「タイプX」、または「タイプC」を提案しており、すでに「タイプA」のアンゴラ、ブラジルの2カ国がタイプXへ移行(11月10日現在)したのに加え、スロベニアなど2カ国は日本側が建設する共同パビリオン「タイプC」に移行しています。


■現状での開催に「不満を持つ人」が全体の8割超え

大阪・関西万博を巡っては、その会場建設費などの2度3度の同額変更に大阪府民をはじめ多くの国民から不満の声が沸き上がっています。

FNNなどがこの週末に行った世論調査では、2025年の大阪・関西万博について現状での開催に「不満を持つ人」が全体の8割を超えました。

会場建設費が当初のおよそ1.9倍の最大2350億円に膨らむ見通しとなった大阪・関西万博の開催について尋ねたところ、「このまま開催」と答えた人は15.2%、「費用を削減して開催」と答えた人は56.7%。「開催中止」と答えた人が26.9%、「わからない・言えないと答えた人が1.2%でした。

「費用を削減して開催」と「開催中止」を合わせると8割を超え、現状の開催に不満を持つ人が多いことが分かりました。

11月30日で開幕まで500日となり、前売りチケットの販売も始まるなか、開催への機運がどこまで高まるのか不透明な情勢です。


■「引き返す勇気が必要じゃないか」――青木理氏

会場建設費については、当初1250億円と言われていましたが、2020年に600億円増額し、そして先月、さらに500億円増額し最大で2350億円となる見込みが示されました。

会場建設費が2倍近くの額になることを受け、11月5日のTBS系「サンデーモーニング」では、コメンテーターでジャーナリストの青木理氏は建設費の増額に「建築資材の値上がりから人手不足。これでも多分済まないですよきっと。もっと高くなると思うんです」と指摘。

さらに「しかも維新と政権が責任の押し付け合いみたいなことをしている無残を考えると、汚職だったりとかにまみれだった五輪もそうですけど祝祭資本主義的な、しかもIR、カジノの露払いみたいな万博?」とした上で、「僕は個人的な意見ですけど一回決めたことは引き返せないじゃなくて、引き返す勇気が必要じゃないかなと僕は思います」と提言しました。


【出典参考】2023年11月5日配信「スポーツ報知」、10日配信「朝日新聞デジタル」、13日配信「ラジオ関西」、「カンテレ」



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■署名用紙(プリントしてお使いください)


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