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「思いやり予算」=軍事費を削ってくらしにまわせ(4)

2008年11月27日 | 国際・政治

少し間隔を空けてしまいましたが、前回(10月27日付け)に引き続き、安保破棄中央実行委員会発行のブックレット『思いやり予算と米軍天国』からその概要を何回かにわたってご紹介させていただきます。(文責:サイト管理者)

<「提供施設整備費」に2兆円>
「思いやり予算」のひとつ「提供施設整備費」は362億円(2008年度予算額)。これは米軍基地内の施設の改築・新築に関する基地増強計画費です。米軍基地は日本にとってそもそも必要ないので、とっとと出て行ってもらいたいものですが、たとえ日米地位協定下でも、これなどはもともと米国政府の負担でやるべきものではないでしょうか。事実、「思いやり予算」が開始される1978年以前はすべて米国政府自身が負担していたものです。

「思いやり予算」で建設された在日米軍基地の施設は、米軍住宅、米兵用の隊舎、小・中学校、教会、司令部施設、運動場、レクリエーション・娯楽施設‥‥など、ありとあらゆる施設。その額、29年間でなんと2兆923億円です。
これらは、日米地位協定第25条で設置された「日米合同委員会」で決定します。そこで決定された施設整備計画を「防衛」予算で実行しているだけといいます。つまり、「思いやり予算」の中身を決めているのは、すべて米国政府と米軍だというわけです。

「思いやり予算」で建設された米軍住宅は、約30年間で基地内に1万1295戸。総額約5459億円。1戸あたりの平均価格は土地抜きで約4830万円。東京との都営住宅建設費が1戸あたり約1120万円といいますから、破格の豪華さです。
このうち、米軍司令官用の住宅ともなると、面積は243平方メートル、寝室は4つ、浴室は3つ、32畳のリビング、18畳のダイニングと超豪華版。
将校クラスの高層住宅でも137平方メートル、24畳のリビングの高級マンションです。
それをただで使っているということを住宅事情に苦しむ日本国民は知っているのでしょうか。

(つづく)

【出典】『思いやり予算と米軍天国』(2008年10月発行、安保破棄中央実行委員会刊、頒価400円)より

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