とだ九条の会blog

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田母神前空幕長問題(5)

2008年11月17日 | 国際・政治

昨日に引き続き、田母神前空幕長問題についてその後、明らかとなってきた点を見ていきたいと思います。(文責:サイト管理者)

<「なぜ悪いのか分からない」田母神神前空幕長への擁護相次ぐ>
日増しに田母神前空幕長問題の波紋が広がるなか、自民党内部などから「なぜ悪いのか分からない」などと、歴史認識に関し政府見解と異なる論文を公表して更迭された田母神前空幕長を擁護する意見が相次いで出ています。

それは、11月11日の自民党国防関係合同部会の席上。防衛省側が歴史教育の在り方を見直す考えを示すと、衛藤晟一参議院議員は「歴史認識を教育するなんてことを言ってもらったら困る」と批判。岩永浩美参議院議員も「田母神氏の持論がなぜ悪いのか分からない」、土屋正忠衆議院議員は「(防衛省が)歴史観を対象に懲戒処分しようとしたのは問題」とそれぞれ反発しました。

一方、玉沢徳一郎元防衛庁長官は「稚拙な知識で論文を書いていることが問題だ」などと的外れな弁解をしました。

今回、田母神前空幕長が憲法第99条の「憲法尊重擁護義務」に反して憲法に敵対し、政府の公式見解と異なる論文を発表したこと自体重大問題です。しかし、こうした擁護の発言が自民党内部などから飛び出すことのほうが、より問題です。それは、田母神氏が空幕長に任命された2007年3月当時の安倍晋三内閣が、日本の戦争は侵略戦争ではなく“自存自衛”の闘いであったという「靖国史観」にもとづいた閣僚が多数を占め、安倍首相自身も「戦後レジームからの脱却」を主張するなど、田母神前空幕長が自らの考えを公然と言える雰囲気や土壌をつくってきたという自民党政治の責任が指摘されるからです。

このような田母神氏を任命してきた防衛相と、それを承認してきた安倍・福田・麻生の歴代政府の責任が厳しく問われます。

(つづく)

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