石原都政で増加－－東京港の軍用艦入港、９年で３１６隻（２）

昨日に引き続き、石原都政下で増えている東京港への軍用艦入港の状況を見ていきましょう。

東京都は米軍用艦を防災訓練に参加させた際には民間船舶の航行を制限し、周辺海域のしゅんせつ作業まで休止させており、関係者からは「東京港は年間３１０００隻が入港する巨大商港なのに、軍用艦が入港する時は民間船の利用を制限し、東京港の機能が阻害されてきた。危険な軍用艦は入港させるべきではない」などの批判があがっていたといいます。

また、「臨海部開発問題を考える都民連絡会（臨海都民連）」の調査によると（９月４日発表）、東京都が東京港に入港する軍用艦船の入港料や係留施設使用料を全額免除し、２００５年度から２００７年度までの３年間の免除額が自衛艦で１９１０万円、外国軍艦が５０７万円で計２４００万円余にのぼっていたことが判明しています。
東京都は、７００トン未満の船には入港料や係留施設使用料を免除していますが、軍艦は大型艦も免除する特別扱いをしていて問題です。

このところ、米空母の放射能漏れ事故や自衛艦の事故が問題となっており、このような特別扱いはもとより、危険な軍用艦の入港は断固断るべきではないでしょうか。

＜東京港への軍用艦入港数＞　　　　　
２００７年　自衛艦：　３６　外国艦：　６　計：　４２
２００６年　自衛艦：　２６　外国艦：　６　計：　３２
２００５年　自衛艦：　２６　外国艦：　１　計：　２７
２００４年　自衛艦：　４１　外国艦：１３　計：　５４
２００３年　自衛艦：　２１　外国艦：　３　計：　２４
２００２年　自衛艦：　３０　外国艦：　８　計：　３８
２００１年　自衛艦：　２１　外国艦：　８　計：　２９
２０００年　自衛艦：　３３　外国艦：１２　計：　４５
１９９９年　自衛艦：　２２　外国艦：　３　計：　２５
＜合　計＞　自衛艦：２５６　外国艦：６０　計：３１６

【参考】２００８年９月５日付け『しんぶん赤旗』より

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