とだ九条の会blog

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原水爆禁止世界大会の参加報告より

2006年08月28日 | 国際・政治
職場の後輩が、この夏、原水爆禁止2006年世界大会(広島)に参加しました。戦後61回目の大会に職場から代表を派遣しようと送り出したもので、その報告会が先日行われました。
今年は、憲法改悪や日米軍事再編の動き、九条の会の広がりのように「平和」に対する全国的な高まりの中で行われた大会であっただけに、参加者の感慨もひとしおのようでした。
開会総会が行われていたその会場に、広島地裁での「広島・原爆症認定集団訴訟」の41名全員勝訴のニュースが報告され感動的な場面も(国は11日に控訴)。後輩は、被爆問題が61年前から現在までつながっている問題として新たな認識を持ったと感想を語っていました。
8月6日までの3日間は大変有意義だったようで、「世界青年のつどい」に参加したり、分科会「青年のひろば」では、約700名の参加者が70班に分かれ、広島の青年たちの案内で被爆者訪問をしたそうです。後輩も、全部で7人の被爆者の方の話を聞き、原爆投下直後の惨状を知り、これまで原爆の恐ろしさとひどさを感じるところで自分の思考が止まっていたと気づいたと言います。訪問した被爆者の方達はどなたも比較的元気な方達だったそうですが、高齢なため、いつまで話を伝えていくことができるか分からない。その意味でも、今回聞いた話を自分なりに受け止め、「被爆体験の伝承」「原水爆禁止運動の継承」で自分が力になりたいと語っていました。

後輩が、大会の挨拶で印象に残った外国政府代表や海外NGO代表の言葉として報告していますので、次に紹介します。

●エジプト政府は、イランも含めて「中東非核兵器地帯」づくりに取り組んでいる。核兵器をなくすための国同士の連帯はまだ足りないが、エジプトのような国が増えることを願っている。(エジプト政府代表)
●マレーシアは話し合いで全外交に向き合う国で、「ある国が先制攻撃をすること、または先制攻撃を考えることにも反対すべきだ」と考えている。(マレーシア政府代表)
●メキシコ政府は「非核地帯」づくりを進めている。(メキシコ政府代表)
●アメリカは日本の憲法9条を変えさせようとしている。9条を守ろう(ガッツポーズ)。(アメリカ平和活動家・ジョセフ・ガーソン)
●朝鮮半島での南北間の緊張は、北東アジアの平和に影をおとしている。米韓日の軍事強化に反対。国境をこえた協力をしよう。軍事費をくらしへ回せ。(韓国草の根連帯)
●昨年初めて広島にきた。中日の人々は核兵器をなくすために一緒に行動しよう。中国人民は平和を愛する。(中国人民平和軍縮協力会議)
●61年間、地球上で核兵器の使用を繰り返させなかったのは、1945年の苦しみと悲劇を集団的に記憶し、闘ったからだ。(インド核軍縮連合)
●希望を共にし、共通の夢(核兵器の廃絶)を探求するためにここにいる。すべての核被害に関する裁判で勝利を。広島は私の第二のふるさとだ。(アラブ連盟代表)
●1946年~58年、アメリカはマーシャル諸島で核実験を繰り返した。死の灰にさらされたロンゲラップ島民を人体実験として放置した。がんが多発しているが、医者がいない島では治療ができない。アメリカに治療を求める裁判を起こしている。広島の集団訴訟勝利は私たちにとって励ましだ。(マーシャル諸島議員)
●「ピースフル・トゥモロー」は9・11同時テロ被害者家族でつくる平和を求める団体。「報復」ではなく「平和と和解にこたえる行動」を日本の被爆者たちから学んだ。家族の悲しみを平和に生かしたい。(アメリカ・ピースフル・トゥモロー代表)
●(世界規模の)「平和市長会議」でキャンペーンの先頭に立っている。「都市を攻撃するな」「核兵器の廃絶を」(核兵器などの大量破壊兵器は都市を標的にしており、子どもを人質にしているといえる)2020年までに核兵器の廃絶をという目標がある。(広島・秋葉市長)


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http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/

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