とだ九条の会blog

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増えつづけるワーキングプア

2006年08月05日 | テレビ番組
NHKスペシャル「急増“働く貧困層”」(7月23日放送)を見ていたたまれませんでした。全国的にも様々な反響があったようです。
働いても働いても豊かになれないワーキングプア。働いているのに生活保護水準以下という人は400万世帯以上とも言われています。
地方から都会に仕事を探して出てきたけれど、短期契約の仕事すら見つからず路上生活者になってしまった青年。仕事が見つかっても面接に行く交通費すらありません。
しわよせは若者だけではありません。規制緩和で価格競争が激しくなり農業を続けられない農家が増えています。秋田では6000戸の農家が農業をやめているそうです。
町で仕立て屋を営む高齢者の話には胸がつまりました。以前は年間百着も仕立てていたのに今は一着も注文がない。年金は妻の入院費用で消える。医療費値上げでどうやって生きていけばいいのか。貯金の100万円は妻の葬儀代として手をつけたくないといいます。生活保護を受けたくとも貯蓄があるかぎり受けられません。妻の葬儀代100万円は人間としてのせめてもの尊厳――手につけるわけには行かないといいます。
子どもを大学に行かせてあげたいと3つのアルバイトを掛け持ちで働く父親。どれもまじめに働いていても、また働きたくとも報われない実態が画面から怒りと共に溢れてきます。

番組の最後に、経済評論家の内橋克人さんが言います。「政府・企業が責任をまったく果たしていない」と。
これも小泉自公政権の5年が推し進めた「構造改革」による格差社会を良しとし、福祉国家を崩壊させる弱肉強食の政治の結果です。


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http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/


コメント (1)
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