自民党総裁選の最有力候補とされる安倍晋三官房長官が、8月22日「新しい憲法を政治スケジュールにのせていく」と発言したことは、自らの政権の公約として「改憲」を具体的日程に打ち出したという意味で重大です。
戦後、首相自らが憲法「改正」を自己の課題として掲げたのは、1954年末に政権を担当した鳩山一郎首相がはじめてで、2001年に就任した小泉純一郎首相まではいませんでした。その小泉路線を引き継いで、今度は安倍氏が首相になることを前提にその任期中に「改憲」を何としても実現しようと執念を燃やしているのです。
この安倍氏は、自らの著書『美しい国へ』の中で、日本国憲法前文の「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」という部分について、「敗戦国としての連合国に対する“詫び証文”のような宣言」となっており「妙にへりくだった、いじましい文言になっている」と言って攻撃しています。
我が国国民とアジア諸国民に多大なる犠牲をもたらした太平洋戦争を反省し、二度と戦争をしないと戦後日本の出発点というべき精神を明記し宣言した憲法の前文を“詫び証文”と表現する安倍氏の憲法観、歴史認識を問わずにはいられません。
また、安倍氏は『美しい国へ』の中でも述べているように、「自虐的な偏向教育の是正」として教育基本法「改正」を首相になったら真っ先に手がけたいと発言しています。
このように憲法や教育基本法を根幹とした戦後日本の基本を根底からひっくり返そうとする人物に我が国総理はまかせられません。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/
戦後、首相自らが憲法「改正」を自己の課題として掲げたのは、1954年末に政権を担当した鳩山一郎首相がはじめてで、2001年に就任した小泉純一郎首相まではいませんでした。その小泉路線を引き継いで、今度は安倍氏が首相になることを前提にその任期中に「改憲」を何としても実現しようと執念を燃やしているのです。
この安倍氏は、自らの著書『美しい国へ』の中で、日本国憲法前文の「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」という部分について、「敗戦国としての連合国に対する“詫び証文”のような宣言」となっており「妙にへりくだった、いじましい文言になっている」と言って攻撃しています。
我が国国民とアジア諸国民に多大なる犠牲をもたらした太平洋戦争を反省し、二度と戦争をしないと戦後日本の出発点というべき精神を明記し宣言した憲法の前文を“詫び証文”と表現する安倍氏の憲法観、歴史認識を問わずにはいられません。
また、安倍氏は『美しい国へ』の中でも述べているように、「自虐的な偏向教育の是正」として教育基本法「改正」を首相になったら真っ先に手がけたいと発言しています。
このように憲法や教育基本法を根幹とした戦後日本の基本を根底からひっくり返そうとする人物に我が国総理はまかせられません。
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