天然酵母パン ざぱん

『 the pan 』という名前は・・シンプルな素材選びから

理想の仕事っぷり

2006-02-13 | 美奈吉のひとりごと。
念願叶って神亀酒蔵に見学に行ってきました発酵についていろいろ知りたかったので本当に嬉しかったデス!昨晩太鼓の練習から帰宅したのは23時過ぎ・・・今朝は4時前に起きました!(さっきまで見ていたお月様がまだいました~っ)

湯気のあがる酒蔵に蔵人さんたち(杜氏さんという人はすっごくベテランさんをいうらしく・・・若い人が8人くらいいました)初めに5:30amに蒸しあがる「山田錦」を待ちました。畳4畳くらいの大きな釜の上に布きんに包まれたこれまた大きな蒸篭。蒸しあがりの判断は「ニオイ」これを聞いた時に「わぁ~お!」と込み上げてくるものがありました。。。そう!私の目指していること!!蒸しあがると、蔵人たちが手際よく冷放機にかけていきます。その機械にかける時に蔵人達は手でお米(山田錦)を触りニオイを嗅ぎ少し口に入れてその状態を確認します。職人の「勘」はこうして体に染み込んでいくものなんでしょうね。

私も朝パンを作る時、パン酵母の蓋をあけるとまずニオイを嗅ぎ状態をみて少し酵母を口にします。すごく共通する行為に親近感がわき蔵人さんたちに釘付けになってしまいました♪私も蒸したてのお米をいただきましたが、とっても甘くふっくらとした美味しいご飯でした!それからまだ湯気のでているお米を布きんで小分けにして上の部屋に運びました。蒸し米に「種麹」をふる部屋は隔離されていて10cm角の小さな窓からその作業をみていました!(写真)前日に種麹をまぜたお米は小さな蒸篭にいれて重ね同じ部屋の隅に積まれていました。(「もやしもん」の漫画を思いだしてこの部屋の中には菌が喜んで飛んでいるんだろうな~って思ってみてました)その後別の部屋で発酵をする多くの大きな瓶(かめ)を上から覗きました。発酵の段階で瓶のひとつひとつで違っていて発酵が進むと瓶の中は、ふつふつと気泡が沸いていました。甘いお酒のニオイ・・・もちろん試飲(こんな早朝から日本酒が飲めるなんて~)してその発酵具合を比べることをしました。最後は圧縮機にかけてお酒を絞りだしているところ。絞りたてのお酒「神亀」さんの純米酒すっきりしていて本当に美味しかったです(お酒を飲みに行ったみたい?・・・) 

帰りは奥様が作ってくださった、おじやと「ひこ孫」(神亀さん)お酒を味わい・・・質問タイム。お土産に「吟醸酒粕」とワンカップをいただき満喫の見学でした。

自分の目でみて。。手で触って。。ニオイを嗅いで。。口で味わって。。発酵の音を聞いて。。五感で感じて。。その勘を信じて作りだす蔵人たちの仕事。私にとって理想の仕事でした昔の人は、この五感が優れていたんだろうな・・・今の私たちは「感じよう」とすることが少なくなって鈍くなっていると思う。大切にしたいな。無くしたくないな。