NPB横浜DeNAベイスターズからポスティング制度を利用してMLBシカゴ・カブスへ移籍した今永昇太投手は、13日シアトル・マリナーズ戦の勝ち投手となり、今季2勝目をあげました。オープン戦では打ち込まれる場面が多く、心配していました。
開幕前、今永投手はNHKBS「スポーツ×MLB」井口資仁(元千葉ロッテマリーンズ監督)さんとのインタビューの中で、「高めの余白の使い方」が課題とはなしていました。
MLBの打者は2ストライクになるまで力一杯振ってきます。そこで投手にはツーシーム(ストレート)ボールを、ストライクゾーンの高めに投げ、空振りまたはファールを打たせる投球術が必要となります。今永投手が「余白」といっているのは、ストライクゾーンの高めからボールになる領域のことです。打者からみると、投手が投げた瞬間はストライクゾーン高めのボールが、手元にきてホップするボールのことです。
今永投手が大谷選手を三振に打ち取ったのが、ストライクソーン高めのツーシームボールでした。スローモーションビデオで、ボールが途中から「加速」したのがわかりました。これは、ボールの回転がはやい今永投手だからできることです。