みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

女木島

2018年08月15日 | 絵・写真・美術館
翌日は、8時の船で女木島へ。
20分ほどで着いて、すぐバスで山上の鬼ヶ島洞窟へ。


鷲ヶ峰山頂より
雲多めだが、青空があると嬉しい。
すばらしいビューポイントだった。

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オニノコプロダクション



ここの洞窟は、行く前は、鍾乳洞?と思っていたけれど、人が作ったものとのこと。
でも、誰が何時、何のために作ったのか、何も分かっていないらしい。
できたのは、紀元前?との推定もあるようだけど・・・。
長さ数百メートルで、とても広い空間なので、大昔の人がいったいどうやって作った?
切り出した石は、どこに?
考古学者や、歴史家たちは、どうして、この洞窟の謎を解明しようとしないんだろか?
と、謎は深まるばかり。
まさか、こんな歴史ミステリーに遭遇するとは・・・。

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20世紀の回想(禿鷹墳上)
この日、最初のピアノ


鍵盤数は100近く?

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女根(めこん)(大竹伸朗)


緑の炎に焼かれ、宿命の重荷を背負う乙女かな・・・。


ここは、好きとは言えないけれど、とてもインパクトのある作品

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女木島名画座(依田洋一朗)


ここも一人貸し切りで、チャップリンも鑑賞。
古き良きアメリカの愉快な雰囲気が詰まってた。


レストラン IARA(イアラ)でランチ
美味しく頂きました。

ここの建屋の作品、不在の存在(レアンドロ・エルリッヒ)は撮影禁止。
雨と経年劣化で、白砂の状態が良くなかったとのこと。
建物の中のトリックアートは、ちょっと、どうなんだろう???

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均衡
これは、ん~、よく分からない。

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MEGI HOUSE
(愛知県立大学瀬戸内アートプロジェクト)
ここは、幾つかのプロジェクト?作品?が集まった、空間。
屋内から大縁側にかけて、船にまつわるオブジェが、いろいろ配置されていて、
じっと、座って、佇んでいると、まるで、海の上にいるような気分になってくる。
(奥の帆船は、20世紀の回想のピアノ!)


ピアノも置かれていて(右奥)、ピアノが共鳴していた。
なんだか海の上のピアニスト!
こちらのピアノ、演奏可とのことだったけれど・・・。
弾いてみたいとも思ったが、心がざわざわしたので止めた。



この日最大の収穫は、ここのプロジェクトの「星のオルゴール」
佇んで、しばらく。時折、心地いい電子音が鳴っているのに気づく。
あれは何だろう?と思っていたら、案内役の学生さんが、仕組みを説明してくれた。

全天の星の位置、明るさをオルゴールに見立てて、ここ女木島の子午線を、星が通過するたびに、音が鳴るのだそうだ。
この星のオルゴールは、県芸大の作曲の先生の作品で、東海地方の幾つかのプラネタリウムでも体験できるとのこと。
(緯度によって、見える星が違うから、音楽も変わる!)
今のバージョンは、まだ惑星が入っていないので、惑星対応バージョンへ進化予定。
一つの姿にとどまらず、変化、成長していくのが、ここMEGI HOUSEのコンセプトとのことでした。

コンサートやワークショップも開かれている。
https://www.facebook.com/megihouse.since2010/

先々の様子を、見守りたいプロジェクトだなあ。

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その後、案内役の学生さんと、同郷の好みもあって、長い時間、美術・音楽について、話させてもらえたのは、とても有意義だった。
島のアートや芸術全般について、直接、誰かとつっこんで話をするのは、初めてで、実は、そういうことを欲していたんだなあと、思い至る・・・。
ここ数年、瀬戸内アートの島めぐりをする中で、いろいろマグマがたまっていたみたい。(笑)

芸大の講義は、ほんとうに、楽しそうなので、自分の将来の夢としては、芸大に入って、興味のあることを研究することだなあと思ったりもする。
効率一辺倒のビジネスの世界からは見えない興味深い何かが、非効率極まりない芸術の世界には、潜んでいるのは間違いない。
役に立たないことほど、面白い!
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