みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

読書の収穫

2015年08月09日 | 
出張中、新幹線の中でぼちぼち読書してました。

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オズの魔法使い/ライマン・フランク・ボウム

気の合う仲間がいると、旅は楽しくなる。
自分にないと自覚していれば、それはもう持っているのかもしれない。
一言、言わせてもらうとすると、「オズ、それはないよ!」だな。
もちろん、江國香織さんの新訳で楽しんだ。幸せだった。

自分、小さい頃に読んでおくべき必読の書を、けっこう読み漏らしていて、今更感もあるけれども、いい話だった。一つ心残りが減った。
大人が読んでも、十分楽しめますね。

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青い鳥/メーテルリンク
これは幼少の時、読んでいたので再読。江國さんの新訳に誘われて。
30年の間に、気付いたことの原点は、実は、この本の中に、いろいろ書かれてあったのだ。
当時は、何も気づいていなかったと思うけれど。

メーテルリンクの考える「死」の本当の姿は、そういうものかもしれない。
いつか、時が来れば、光によって、幸せと不幸せが一つになるだろうという話も、とても興味深い。
それにしても、さすがは、江國香織さん。
青い鳥文庫の「青い鳥」なのだから。

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渡りの足跡/梨木香歩

家守奇譚に心酔して以来、梨木香歩さんのものは、なるべく読むようにしています。
瑞々しい自然描写は、ため息が出るぐらいに美しい。
バードウォッチングの面白さが伝わってくる。
厳しい自然の中を、何の打算も計算もなく、常に生死を賭けて、渡っていく鳥たち、立派だ。
鳥になって、空を飛んだら、
北海道の大自然を、眼下に見下ろしながら、風に乗って、空を飛んでいったら、爽快だと思う。
ネイチャーライティングという分野で、高い評価を受けている作品なのですね。

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アルケミスト/パウロ・コエーリョ

先日、四日市の本屋さん、メリーゴーランドの書架に並んでいたので、これは、間違いないと思い、購入。
この店には、流行や金儲け主義に流されず、書店さんの眼鏡にかなう本しか、書架にならべないとのことで、信用できるので。

アルケミストは錬金術師なんですね。
古の賢人が出てくるタイプの物語は、かなり好きなジャンル。
やがて幻想的なエピソードが続き、どこに行くのか?と思いきや、着地点は、かなり現世的で、ちょっと裏切られた感も?
「チーズはどこに消えた」と同じように、ビジネスの世界にも受け入れられるのも、なるほどと思う。
愛の定義=良くすること、は新鮮だった。




オズの魔法使い (小学館文庫)
クリエーター情報なし
小学館


青い鳥 (新装版) (講談社青い鳥文庫)
クリエーター情報なし
講談社


渡りの足跡 (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社


アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
パウロ コエーリョ
角川書店

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