タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

インフルエンザのピークが近づいています

2016-02-05 20:49:06 | 婦人科
今日は臨時ニュースです。
インフルエンザのピークがあと1〜2週間にせまっているようです。
学級閉鎖も起こっていますよ。
丹波圏では篠山の今田小学校の2年生が学年閉鎖だそうですよ。

図の赤い線が本年度なのですが、例年同様にこれからがピークなので注意をしてください。
他にも感染性胃腸炎やA 群溶血性レンサ球菌咽頭炎も流行っていますよ。

先日、他院受診中の妊婦さんから電話で問い合わせが有り、
今からインフルエンザの予防接種はできるか、というものでした。
免疫を獲得するためには1、2ヶ月はかかりますからね。
少し遅いと回答しましたよ。
できれば前年の11月中にはしておきたいですね。
遅くとも12月初めまでには。

高齢者が多く入院されている病院などでは、なかば強制的に予防接種を受けられているようですね。
集団生活では致し方ないのかもしれません。

今は季節性インフルエンザの話題ですが、
将来的には、新型インフルエンザがいつ発生してもおかしくない状況です。
これは鳥や豚からヒトに感染して、パンデミックという状態になることですね。
厚生省はこちらの方を恐れていて、すべての医療機関では、数年前に対策を講じるように指導されています。

もし新型インフルエンザが流行した場合は、対応できる医療機関がいくつか登録されています。
タマル産では、妊娠中の女性だけ、担当を受け持っています。
この場合は、車から直接、2階の特別室に入院する経路が確保されています。
受付や待合室を通らないようにするのですよ。

患者さんの対応のために、特別な、目まで隠せるマスクや、使い捨てガウン、スリッパカバーなどを備え付けました。
裏事情を言えば、厚生省は指導はするのですが、お金は出しませんから、すべて自腹なのですよね。
これら対策マニュアルを文章にして、インフルエンザ対策行動計画としてちゃんと届けているのですよ。
意外でしょう?
そうでもないのかしら。

まあ、直前になって慌てるよりも、予防接種が一番です。
今週のように流行期となれば、人混みは避け、遊んでいないですぐに帰って、うがいと手洗いをすることでしょう。
今日は、真面目なお話しになってしまいましたね。