タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

メアリー・カサットという女性

2016-02-15 21:21:46 | つれづれ
メアリー・カサット展が有ると聞いて、そのお話を。
http://cassatt2016.jp/

この母子像を、皆さんもどこかで見られたことが有りますか?
それは、タマル産が開業した時からずっと、分娩室に有るのですよ。
皆さんが赤ちゃんを産んだ部屋ですよ。
とても母の愛を感じられるでしょう?
もっとも、レプリカントですけれど。

アメリカで初めての、女性印象派の画家なのです。
私よりちょうど100歳ほど上の女性ですから、もう亡くなられています。
印象派のドガと出会って師事を受けています。
共同で制作活動はしているのですが、お互い結婚はしなかったのですよ。
死の間際にドガからの手紙の束を燃やしたそうです。
秘められた思いが有ったのでしょうね。

メアリー・カサットは独身で、もちろん赤ちゃんを産んでいません。
それなのに、母子像を好んで描いたのですよ。
子育てをしていたら、逆にそんな美しい絵は描けなかったかもしれませんね。
乙女であったからこそ、イコン画のように、清い絵が描けたと言えるかもしれませんが。

私は恵まれた先生方に育てられたかもしれません。
小学校の時の先生は子供に恵まれなかったのですね。今で言う不妊症だったのです。
ですが学校だけにとどまらず、地域でも合唱団を結成され、多くの子供たちを育てられました。
おかげで私は中学校では聖歌隊に入ることになり、
さらに大学生となった時には、その先生の勧めでママさんコーラスにも参加していたほどです。
先生のご主人は雑誌「池坊」の編集長で、私も池坊に連載させて頂いていました。
読んでみたいですか?

確かに女性で、社会的な活動をするためには、家族が犠牲になることも有るでしょう。
待っている子たちは寂しい思いをするかもしれませんからね。
父親が母の役割の一部を分担しないといけないことも有るでしょう。
あるいは生涯、独身で過ごすことになるのかもしれません。
男性医師はほとんどが結婚しているのに対して、女性医師では1/3が独身だとも言われますしね。

今日は焦点がぼけてしまいました。
皆さんの赤ちゃんが初めて見た絵が、メアリーカサットという女性の母子像で、
兄弟姉妹も次々に亡くなって、決して幸せな人生とは言えなかったでしょうが、
絵の中に愛を残したという、重要な仕事を成し遂げた、ということを知ってほしかったのです。
http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1021967869.html