タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

里帰りされていますか

2016-02-10 21:09:22 | 産科
丹波市氷上町の陽向(ひゅうが)くん、1月9日生まれ。
「太陽のように明るく、あたたかい子になってください。のびのび育って。
陣痛は辛かったですが、生まれるとそんな思いも吹き飛んで、とても幸せな気分でした。
とても親切にしてくださって、もう少し入院したいと思いました。」

そうそう、たぶんこの春から、産後に長めに入院しても、市からの補助が出るようになりそうですね。
だから早く帰ってもお婆ちゃんの手助けが得られないような場合は、
少しの負担だけで、少し長めに入院するということも可能になりそうですよ。
市町村からの連絡が有れば、改めて発表していきますからね。

うちの長女も今年、関東に嫁いでいきましたので、
ひょっとすると何年かすると、里帰りで帰ってくるかもしれません。
その長女の出産の時のことを、もちろん鮮明に覚えていますよ。
医師の国家試験を3月だったかに受けて、5月から学生上がりの医師として勤務し出したのです。発表が5月だからですね。
その間の4月に生まれたのですよ。だからまだ宙ぶらりんな時期だったのです。
勤務先の京大病院のすぐ近くにカミさんの実家が有ったので、里帰りなわけです。
初めての出産では、やはり母方の実家にお世話になる、というのが女性にとっては安心なのでしょう。

2人目の時はどうだったでしょうか。
この時は天理に居て、すでに私が主治医をしていて、我が子の出産も介助したのですよ。
里帰りはしなかったのですが、上の子だけ実家に預かってもらっていたと記憶しています。

3人目の時からは、自宅分娩をしたので、出産は家族みんなで力を合わせましたよ。
ただし、産後は兵庫県の職員でしたから、県の制度で家事手伝いをお願いしたのです。
高齢の方のように、産後にも介護保険でも使えればいいかもしれませんね。

こんな風に、皆さんも赤ちゃんを産む時に里に帰ったり、
逆にこちらに帰ってこられたりされているのではないでしょうか。
初めての時は不安が有るためでしょうし、
2人目以降は上の子の面倒をみるという目的が有るでしょうね。

ただしタマル産では、上の子も一緒にお産に立ち会えたり、
産後も一緒に泊まれたりします。
さらには里帰りに合わせて、ご主人も一緒に泊まられることも有るのですよ。
だから里帰りと言えども、ご主人を放っておくことがないのですね。
それは子育ては、何もお母さんだけの仕事ではないことを指します。

お父さんだって、子育てに参加したいのですよ。
お産にも立ち会ってみたいものなのです。
お産に立ち会えば、男性だって愛情ホルモンと言われるプロラクチンが上昇して、
父性が芽生えるのですからね。
そのためには生後24時間がタイムリミットとも言われますからね。

数え切れないくらいのお産に立ち会ってきましたが、
同じくらいの数のご主人にも出会ってきたわけです。
皆さんが産んで脱力している間、隣の廊下では、ご主人が生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこされています。
陣痛の間も懸命に背中をさすられていることも有りますし、
オロオロされているご主人も居られます。
ですがそこに参加した、という経験が、その後の子育てに影響してくるのですね。

こどもたちが大きくなっても、生まれた時のことは色褪せていませんからね。

写真のお父さん、上の子の時と同じように嬉しそうですね。