麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

八月の鯨

2005年10月13日 | 鑑賞
昨日は、東演でも上演した作者の、
別の作品を紹介しましたが、
東演が今年の1~2月に上演した『八月の鯨』が
三百人劇場で公演されています(10/6~16)!
カンパニーは劇団昴。

話は横道に逸れますが、
   最近芝居を打つ集団を「カンパニー」と表現することが
   すっかり定着しましたね。
   まあ、上演するのが劇団ばかりじゃなく、
   プロデュース集団や、劇団と劇団が、
   数学の「集合」の○と○の重なるトコロみたい形でやる、
   まあ、それもプロデュースって言えなくもなく、
   あるいはユニット?・・・と、
   ここで書いてるだけでも何だか訳わからないのだから
   「カンパニー」は、本当に便利な言葉だ。
それで、劇団にも最近は適応(?)されるのだが、
昴は「カンパニー」って呼び名が似合うよな。
うちにはどーも似合わない

さて。
昴の宣伝美術プランナーはうちのチラシを、
また昴の舞台美術家はうちの舞台を、ともに見てないのに、
結果として大変よく似たモノになったが、
これは当然真似とかじゃなく、
あまりにホンがしっかり書かれていて、
誰が読んでも、そーゆー創造をするような
『八月の鯨』は見事な「設計図」なのだ。
演出のミザンセーヌも、ほぼ同様だった。

とにかく一言で言って素晴らしかったです。
どのくらい良かったかというと、
毎週第3週は『八月の鯨』、
あるいは隔月の第2~3週目は『八月の鯨』にして、
ロングラン公演をしてほし~い
と思うくらい、素晴らしかった。

主人公姉妹のリビー(小沢寿美江)とセーラ(谷口香)も
素敵でしたが、その友人のティーシャ役の北村昌子さんが絶品
でございました。

噂では、姉妹に別の女優さんが予定されていたようですが、
個人的には、小沢-谷口コンビで正解だったのでは・・・と。

初日に観たので、とっとと書いて多くの人に
知らしめたかったのですが、言葉にならず…
公演終わり近くに慌てて書いてはみたものの、
やはり言葉にならなかった。

大きなドラマはないのだけれど、
しみじみとした・・・
アメリカのカナダ国境にほど近い海を臨む別荘の…
ベランダから見える波のような・・・
静かな静かな姉妹と、それを取り巻く人々の
おはなしなのだが、実にいいのダ

・・・その三百人劇場での『臨時病室』開幕まで
   あと、2週間。
                    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする