麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

外出しない時代

2016年12月27日 | 身辺雑記
国交省が昨日発表したのが
「全国都市交通特性調査」の結果。
1987年の開始以来〈もっとも〉
外出する人が少なかったという。

演劇界には衝撃の走るニュースだ。
しかも70代より20代の数字が
下回っているってんだから、
いやはやである(>_<)

最近、集客に苦労しているが
それを裏付けるデータとも言え、
逆にそれはそれよして、
客観視し、分析もしつつも、
「よっしゃ、じゃあ外に出たくなる
よい舞台を創ってやるぜ!」
と闘志を燃やすべき数字と
しなければならないはずだ
p(^^)q

※※※

前述の70代対20代、
実数でいうと1.60:1.43となり
今いちピンとは来ないが、
「演劇」というマイナーな
エンターテインメントの客席を
見渡せば確かに年輩のお客様多し
(T_T)
いや。
どんな世代にも観て欲しいので
「ちぇっ若い女の子いねぇな~」
って愚痴っているわけではない。
余りに若い人が少ないことを
嘆いているだけである。

あっ。「演劇」とは書いたけれど、
昨今勃興してきた「2.5次元演劇」。
その会場には、あるジャンルの若者が
たくさん居ると想像する。
ちなみに。
「2.5次元~」とは主にアニメを
演劇化したもので、これが滅法
当たっているらしいのだ。

※※※

そんなニュースを読んだ27日。
J-Theater『十二夜』開幕。



そのことはまた改めて。
今日は、外に出なくなった日本人。
それを認識し、さて何故だろうと
・・・一人で考えても切ないから
終演後に皆で酒の肴にでも、と。
思いながら、、、まもなくゲネです。
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旅公演みたいな日程

2016年12月26日 | 制作公演関連
「旅公演」と呼ぶことも多い、
演劇の巡演は楽しい\(^-^)/
土地土地の美味しいものを口に、
歴史風土に裏付けられた景色を目に、
また迎えてくれる人々との交流も。
お初の新鮮さ、再訪の喜び、
どちらもこの上なく善い。

ただ経済活動でもあるので、
大きな街には長逗留するし、
小さい処ならば一日で次の地へ…。
なので。
朝建て込んだ舞台を夜にはバラし、
翌日には違う会館で仕込むってな
日々が繰り広げられるのだ。

J-Theater公演
宇井孝司自作音楽朗読劇集『希望』
『十二夜~Shakepeare garden Live』
(12/26~29、小劇場「楽園」)

東京は下北沢での上演ながら、
今日準備して昼夜本番の『希望』は
終演後には撤収してサラにする。
明日『十二夜』の舞台を仕込んで
場当たりからゲネ、19時開演
・・・これはまるで旅公演である。
宿には泊まらず家には帰るが(^_^;)

『希望』は一日おいて、都内の
国分寺のカフェにての上演がある。
まさに「巡演」だ。

とはいえ、僕の体は一個きりなので、
そちらはお任せするっきゃない。
わが社の林戸をキャップに、
長谷川と大森が手伝ってくれる。

体はひとつ、と言えば。
昨日は遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』の
座組で、両国は吉良邸跡から
泉岳寺までの「遠足」だったのだが
残念ながら参加ならず。
む、無念。
早野勘平の心持ち。

えと。
早野は『仮名手本~』の主要人物。
連判に名を刻みながら、とある理由で
討入には居なかった義士であります。
と。
遊戯空間はまだ先、二月の芝居。

今日は『希望』である。
『ジャングル大帝』『タッチ』
『たれぱんだ』に『葉っぱのフレディ』
『猫のダヤン』など数々の
アニメーション監督として、
名作を世に送ってきた宇井孝司の
アニメ一篇、音楽朗読劇三篇。
三時と七時なのである。

急に今日はな、という方には、
前述のとおり国分寺のカフェスロー。
水曜日の七時から。
こちらは作曲者の佐田詠夢さんが
生でピアノを演奏するバージョン。
(本日は小さな劇場につき録音)

佐田・・・そう、さだまさし氏の愛娘、
にして、
ゴスペラーズ北山陽一氏の奥様・・・
そして新進気鋭のピアニストである。

おっと、そろそろ昼食の準備を
C=C=\(;・_・)/
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「盛り土」な年の師走の三週目のことを話しわす(^_^;)

2016年12月24日 | 制作公演関連
クリスマスイブ。

昼は『希望』、夜は『十二夜』
二本の芝居の稽古であった。

十二夜は西洋でのクリスマス最終盤
(あるいは最終晩とゆーべきか)
のことだし、希望も聖夜に相応しい。
けれども、題名がなんだろうと
稽古であることに変わりはない。
チキンもケーキもなし
(。≧Д≦。)
ぶっちゃけ、個人的には稽古がなくても
このイベントには消極派だ。
世の中の「商魂」に抗って。

スーパーにはそれらしい料理が並び、
最近じゃそれっぽいパッケージで
寿司まで「売らんかな」だもんな。

さて。
J-Theater公演も本番間近で、
まさに最終盤。どちらも通し稽古。
特に『希望』は今日がラスト。
明日は休みで明後日本番。
最後に相応しい出来上がりだった。



そこに向かう途中にサンタクロースが。


やっぱ、いたんだな\(^-^)/

ちびっこ達のサッカーの練習。
終わりに飛び出して吃驚させるべく
グランドの外の木の陰に隠れた
コーチかOBの扮装・・・
などと多くの大人は思うだろう。
でも僕は知っている。
そう見せ掛けて「ものほん」だと。

夜は『十二夜』。こちらは火曜が初日。
まだまだ課題があぶり出される。
明日、しっかり修正しよう。
幕を開けてみたら芝居の中身が
空洞だったなんてことにならぬよう。



そして帰り道。
もっと「イブ感満載」のカップルに
遭遇するかと思ったけれど、
地下鉄の代々木公園駅から
明治神宮前経由池袋とゆう
地味なルートだったせいか、
乗換のコンコースやホーム等、
普通だった。
ん?…「ふつう」ってのも変か(^_^;)
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がりゅうてんせいとメリークリスマス。

2016年12月22日 | 身辺雑記
野暮用でサンシャインシティへ。
池袋に住んでいながら、在西口ゆえ
反対側の、しかも駅からわりとある
〈ぶくろのランドマーク〉に
実は余り行かないのである。

随分前に、有楽町線東池袋駅から
地下通路で繋がり便利になった。
ただ、くどいが池袋住民なので
たった一駅乗ることは普段なく、
目指すなら地上からてくてく行く。

先日。あうるすぽっとに顔を出し
(蛇足ながら劇場の名前です)
そこから向かったので地下通路を。



季節がらクリスマス仕様のふくろう。
(池袋は「いけふくろう」が
街のあちこちに点在している)
残念ながらお地蔵さんみたい
(@_@)

サンシャインシティは商業施設は勿論、
劇場に博物館、水族館、プラネタリウム、
それからホテルなどなど、
あっ60階には展望室もね(^o^)v
そんな巨大アミューズメント施設。

だからパブリックスペースも多い。
ベビーカーの中で眠る我が子を
覗き込む若い夫婦の姿や、
友達同士野郎ばかりの小学生等々、
それから。
すっかり定着した小ぶりなポットに
好みの飲料、タッパには手作りの
(遠目でよく解らなかったが
焼そばないしビーフンのような)
料理を持参し、食する若い女性。

ただ食べ物飲み物は完璧に揃えながら、
彼女は箸、フォークの類を忘れた由。
画竜点晴を欠いてしまった。
だが、しかし。不屈の魂で、
タッパの蓋を器用に使い、食べている。
(@ ̄□ ̄@;)!!

巨大アミューズメントには
百鈞もあるから箸なりを購入する、
という発想はなかったのかしらん。
「倹約の為の持参だからお金は…」
という強い理念だとすれば、
例えばコンビニもあるから、
一膳分けてください、という
打開策もあったよな~と。

声にしてアドバイスする勇気はなく、
行き過ぎた。所用を済ませた帰路、
まだ彼女は居た。
食事を無事に終え、満足げに、
何事もなかったように丸いカラフルな
椅子に腰かけて雑踏の中に凛と。

僕はクリスチャンでもないのに
「merryX'mas」と心で呟いた。

そんな心優しい僕に、天使が言う。
「画竜点睛は〈がりょうてんせい〉
が正しいのだよ。欠いたのは
君のほうだね」って。
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韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8顔合わせの件

2016年12月21日 | 制作公演関連
さる10月19日付のブログに書いた、
韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8
そのオーディション(10/15と19)で
選ばれた俳優が一堂に会して
昨日、合同の顔合わせがあった。

実は、大谷賢治郎演出の
『アメリカの怒れる父』のみ
選考を別日に開催したのだが、
今日も『父』のみが15時に集まり
読みあわせを敢行した。

その後、谷藤太演出『狂った劇』、
関根信一演出『若い軟膏』の
2チームの面々もやって来、
18時半から、顔合わせと相成った。
主催の日韓演劇交流センターの
役員などもあわせた総勢40名超で
新宿の芸能花伝舎にて。

ちなみに『狂った』『軟膏』は
年明けから稽古をスタートします。
3班とも10回程度の限られた稽古で
1/26~29の本番を目指します。
会場は座・高円寺1になります。
この企画では初めてとなる劇場。

さて。
役者、演出家、スタッフの
簡単な自己紹介のあと、
韓国の演劇事情のレクチャーを
『狂った』の翻訳者・上野紀子、
『父』の翻訳者・洪明花の両名を
パネラーに1時間ほど・・・。
場所を移しての有志による交流会
(有志とはいえ、別の稽古がある
数人を除き、ほぼほぼ参加)は、
作品の垣根を取り払っての着席で、
親交をはかった。
乾杯の音頭の際、事務局長が
「次に皆が顔を合わせるのは
打ち上げです」と言い切ったが、
実際、稽古が始まれば、残念ながら
交わりは少ない。
それは過去七回で証明されている。

なのだけれど。
毎回、不思議な連帯感が
参加者全員に生まれるのもまた
動かさざる事実だったりする。
チームを超えて・・・。




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デザインの思い出

2016年12月20日 | 身辺雑記
デパートから一文字いじり、
デザート。
・・・から二文字替えて
デザイン。
「思い出」シリーズの第三弾。
つっても、
関連性はなく「乗り」です。

サブタイトルに
〈洗濯を干すこだわり〉
とでも付けたいくらいだ。

幼稚園の頃、ブロックで遊んでいて
ほかの子供がバキバキと目的の
~お城だとか電車だとかを~
色味にこだわらず作っていくなか、
例えば飛行機を僕が創る場合
右翼と左翼の色が対称じゃなきゃ嫌で
遅々として完成をみなかったとを
とても鮮明に覚えている。

血液型がAゆえか、DNAの何処かに
由来するのやらしないのやら。
いずれにしろ、結果「総合芸術」に
関わることになった根っこなのか?

そーゆー「選択」を好む性質。
なので洗濯を干す場合も、
なんてゆーんだ洗濯鋏が
わーっと四角い枠から
均等にさがっていて
沢山の小物を干せる、例の奴。

あれに靴下だのパンツだの干す場合
当然ある列に靴下をまとめたら、
反対の位置にかみさんの靴下、
てな具合に美しくレイアウト。
だから少々手間が掛かる。
と書けば簡単だが、配置するために
洗っている訳じゃないから、
そうたやすくはない。
四隅にストッキング、靴下は十字に、
という具合に、その都度
様々な工夫(?)が必要になる。

ハンガーにシャツを止める際も
二つの洗濯鋏は同色に決まっている。

この文章を読んで「太陽が東から昇る」
に等しいことを書いているな~と
思う、僕と同類の貴兄人と
なんて無駄な時間を、と嘆息する人
それぞれだろう。

今更だが。
まるで「デザインの思い出」に
なっちゃ~いない(>_<)
しかも話の落としどころすらない。
C=C=\(;・_・)/

嗚呼。

今日は日韓演劇交流センター主催
「韓国現代戯曲ドラマリーディングvol.8」
の顔合わせがある。
明日はそのことをきっちり書く、予定。

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デザートの思い出

2016年12月18日 | 身辺雑記
かつて一世を風靡したドーナツ屋さんの
「日本上陸一号店」が閉店する
とゆーニュースを目にした。
2006年、新宿駅新南口から程近い
テラスにオープンした一号店は
長蛇の列が絶えず、その名と味は
瞬く間に拡がり、そして定着した。

甘味には正直疎いのだけれど。

芝居を観てくださるお客様は、
足をお運び戴くだけでも有り難いのに、
差し入れのお気遣いまで\(^-^)/
お陰で老舗の味や話題のスイーツを
口にする機会に恵まれる。

緑の縁取り、白地に赤文字、
ノースカロライナに1937年に生まれ、
現在世界27ケ国に展開する
そのドーナツもよく楽屋に並んだ。

そーいえば最近楽屋で見掛けないな、
と地下街の、その小規模店を認めて、
ふと思ったりしたタイミングで
耳にしたニュースでもあった。
まぁスイーツの世界は回転早いからな。

てなわけで上陸からちょうど10年、
拡大路線から「地元に愛される」
ドーナツ店への転換を打ち出したよう。
64から46店舗(9月末現在)へ
大きく舵を切るわけである。

ちなみに。
新宿サザンテラス店の数字は悪くなく、
契約満了を機に更新をしない結果の
「閉店」なのだと言う。
それよりも。
今回の報道で、このドーナツ会社を
合弁で作った二社のひとつが
ロッテだと初めて知りました。
(@ ̄□ ̄@;)!!

ドーナツといえば。
やっぱコンビニの進出は
かなり効いているわけで。
需要者の我々は、逆に供給側の
切磋琢磨に期待をするわけである。

さて。
前回ブログタイトルから、
たった一文字変えるとゆー
「乗り」で題名つけちゃったけど、
今のとこ内容が伴っておりませぬ。
帳尻合わせで書き足せば、、、


次々ヒットするスイーツ。
おっと題名は「デザート」だった。
英英語と米英語の違いだから、いいか。

でも。デザートのほうが広範囲で、
スイーツはsweetに引っ張られて
「甘いデザート」と括りが狭いと、
イメージするのは俺だけだろうか……。

話を戻そう。
ちょいと昔は味もさることながら
名詞としても新しかったよね。
ティラミス、ナタ・デ・ココ、
パンナコッタ、カヌレ、マカロンと。
それがネタが尽きたのだろうか、
生キャラメル辺りから既存の
ロールケーキ、かりんとう、
パンケーキやらになっちゃって、
個人的に少し寂しいです(^_^;)

いや美味しいものに光が当たり、
それはそれで嬉しいのだけれども。

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デパートの思い出

2016年12月15日 | 身辺雑記
いやはや、鹿島が南米チャンプを倒し、
サッカークラブワールドカップの
決勝に駒を進めちゃったよ(@_@)

Jで一番嫌いなクラブだけど、
ここは素直に下克上を称えましょ。
見事なジャイアントキリング
\(^-^)/

少ないチャンスをものにした
攻撃陣も良かったけれど、
倍以上のシュートを放たれながら
無失点だったディフェンス、
特に昌子が抜群の働きだったp(^^)q

⚽⚽⚽

そんな12月14日。
新宿伊勢丹にとても久方ぶりに
足を踏み入れたのだけれど。
百貨店界の頂上に君臨したライオンを
2003年にがぶりんちょとやったのだから、
こちらも鮮やかな下克上だ!
もう10年以上経つのだな~。

昨日は買物に寄った訳ではなく
理事会出席のため新宿三丁目駅から
区役所方面に抜けるべく
の通過(^_^;)
僕のような下層民には無縁のお店。
(T_T)

で。演劇製作者の会合を終え
戻った池袋で今度は西武百貨店へ。
地下の食品売場をチラ見しながら
テナントとして入る三省堂を目指す。
とその途中、一角にセブンイレブンの
PBを取り揃えたコーナーがあった。

ほほ~、そうゆう時代かぁ、
と、やや感慨に耽りつつ歩みを進めた。

西武グループが一世を風靡した
時代が遠い昔あったわけだが、
王国は崩壊し、デパートは
右往左往の末、セブン&アイ傘下に。
百貨店がスーパーやコンビニの下。

そして手を組んだ当時は、
最強に見えたイトーヨーカ堂とセブン8
・・・だったけれど。
スーパーも息絶え絶えになり。

親亀の背中に子亀が乗って~♪
なんて歌が確かあったけれど、
いっちゃん小さい亀の上に
中っくらいの亀が乗り、その上に
図体の大きな亀・・・的な
奇妙な絵柄になっているわけだ。

柔よく剛を制す?
治五郎さんは喜んでいるかもだが、
柔道じゃなく経済だから、
余り喜ばしいことじゃないような(>_<)

🍴🍴🍴

屋上の今思えばチープな乗物、
その下の階に「何でもある」食堂\(^-^)/
何でもあるのに子供は皆、
お子様ランチとクリームソーダを頼む、
昭和が走馬灯のように・・・

ただ。
雨が降り嵐が吹くのは一つ町に限らない。
空は繋がっているから、演劇村も
似たような空模様だったりする。

一つの集団に万単位のお客様が集う
バブリーな時もあったのだ。
てか。
その波は再び訪れているようで、
百貨店からスーパー、スーパーから
コンビニへと移り代わるごとく、
新劇から小劇場へ、小劇場から
二・五次元演劇へと覇権は変わり。

いかんいかん。
こんな戯言を書いている場合じゃない。
理事会で機関誌への駄目出しがあり、
根本から編集プランを立て直さないきゃ、
なのであるC=C=(;・_・)。
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殿中瓦版~仮名手本忠臣蔵之稽古始

2016年12月13日 | 制作公演関連
隼町にある国立劇場が開場三十周年
其れを記念し『仮名手本忠臣蔵』を
全段通しで上演中だ。
大序から討入りまでの興業は稀。
今回も十月から三ツ月掛けて
漸く終る大作である。

さて遊戯空間ではリーディングで
2012年から講談の老舗小屋
浅草・木馬亭で上演を続けてきた。

そして本年度いよいよ満を持して
舞台化に挑戦する。
ただ、いわゆる皆が想像する
演劇の形とは少々異なる様子だ。

まぁ其の辺りは追々と。

別の本番等で欠けた役者が二人。
それでも十八人とよる読み合わせは
熱度の高いものとなった。

「当たり役」(とあえて言ってしまう)
を持つ常連組~佐々木梅治、
観世葉子、神保麻奈、渡辺聡~と
新顔を融合させた座組。
個々の役者についてもまた、追々。

初の読み合わせは途中止めながら、
演出が縷々語ったこともあって、
三時間をだいぶん超えた。
これを練り上げて三時間ほどに。
遊戯空間の「義士」の歩みの第一歩。

両国への討入迄、六十七日。
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十二夜、添書

2016年12月12日 | 制作公演関連
クリスチャンじゃないおいらは
まるで詳しくないので調べてみた。
〈十二夜〉とは何ぞやと。

クリスマスから十二日目、
1月6日の「公現節」或いは
「three-kings-day」と呼ばれる夜で
昔はこの日にケーキも食したそう。

three-kingsは「東方の三賢人」のこと。
彼らが十二夜かけてイエスのもとに
たどり着いたことを祝う、
東方教会、つまり東欧や中東等
(touがやたら多いな~
ヨーロッパから遠いキリスト教圏から
始まった祭事なんだそーだ。

と書きながら、余り理解できてないぞ。
C=C=(;・_・)
「その夜」と「その期間」と、
どっちも指す感じなんだよな~。


劇聖ことW・シェイクスピアは、
双子の兄妹の人違いを縦糸に編んだ
ロマンチックコメディに『十二夜』と
名付けつつ副題も用意している。

「or what you will」
「或いはお好きにどうぞ」と。

おいらも今そんな心境だ。
1月6日でも十二日間でもお好きに…と。
ひとつ判ったのは、本場のクリスマスが
年内に留まらずに割と長いってこと。
(南米なんざ、2月までだって…)



そんな芝居が展開する地が
バルカン半島のイリリア
(イリュイアとも)。
実在した国で共政ローマにより滅亡。
ただ。
シェイクスピアのイリリアは
あくまで架空の国である。

でもって、わりとお気に入りらしく
『ヘンリー六世』で海賊の暴れる地、
『ヴェニスの商人』では若き恋人が
憧れる処として登場させている。

その『ヴェニス~』の正義感の強い商人、
そして『十二夜』の双子の兄を
荒海から助け出す男気の強い船長、
その名がどちらもアントーニオだ。
もちろん同一人物にあらず。

名前繋がりでいえば。
ヒロイン・オリビアの伯父で
大酒ぐらいのだらしない男
サー・トービー・ベルチの
「ベルチ」はげっぷを意味するそう。

『十二夜』の外濠を埋めてみたが、
J-Theaterの稽古についても少々。

昨夜は音楽監督・小森広翔が
前回公演に出演した薗内茜
(『セロ弾きのゴーシュ』で
タイトルロールを演じた)を
伴って稽古終盤に現れたのだが、、、
公爵役の米川塁がたまたま休み。
ふざけて「代役を」と無茶振りしたら
面白がって初見で声だけ飛ばした。

これが想像以上にはまり、
真冬で窓を締め切った部屋に
爽快な風を吹かせてくれた。

出演者は只今台詞を入れつつ
半立ちの「苦しむ」時期なのだ。

初日は12月27日。二週間ちょい。
年の瀬の忙しい時期とは存じますが、
下北沢で大いに笑って頂きたい。

J-Theater公演
『十二夜~Shakespeare garden Live』
12/27~29、小劇場「楽園」
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